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[ 単行本 ]
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世界一素敵な学校―サドベリー・バレー物語
・ダニエル グリーンバーグ
【緑風出版】
発売日: 2006-04
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 2,100 円(税込)
Amazonポイント: 21 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,576円~
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・ダニエル グリーンバーグ ・Daniel Greenberg
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カスタマー平均評価: 5
教育関係者、子供のいる親は読んでみるといいと思う。 この本を手に取ったきっかけは、沖縄でフリースクールをやっている人が、人生を変えた一冊と言っていたからだった。
この本を読むと、このサドベリー・バレーという学校に行ってみたくなる。
この学校の教育方針は、完全に子供の自主性にゆだねること。
親としても、子供の自主性にまかせる大変さというのは、身にしみる。
ついつい、こうしたら?ああしたら?なんだったら、代わりにやってしまったり。
そんな自分の気の短さというか、短絡的な部分を反省させられた。
教育関係にかかわる人は、全員読んだほうがいいと思った。
人生を変える本 日本の教育に絶望し、自分で育てるホームスクールを選択しようとしていた。
そんな時この本に出会って感激してしまった。これこそが私が考えていた理想の教育だ。
学校では同い年の子供をクラス分けして決められた教師により決められた授業を一定時間黙って座って聞かなければならない。自分で何一つ決められない。それって刑務所みたいだねと言っても、誰もおかしいと考えないことが私には理解できない。
そう思っていたがこの本でこんな学校があるということを知りアメリカのボストンに引っ越そうかと考えてしまった。
でもとりあえず茅ヶ崎にサドベリーの学校ができると聞いて茅ヶ崎に引っ越すことにする。
私にとっても息子にとっても人生を変える本になるだろう。
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[ 単行本 ]
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家族で選ぶインターナショナルスクールガイド
・増田 ユリヤ
【講談社】
発売日: 2005-04
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 893円~
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・増田 ユリヤ
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カスタマー平均評価: 4.5
我が家の家計では無理・・。
かわいいヒロちゃんには、米国の大学ではなくて、東大に合格してもらいたいと
思っているのだ。最低でも早慶。
この本を読むと、インターナショナルスクールというのは、英語が帰国子女並に
得意になって、国内の大学に合格・・を目指したものではないイメージを持つ。
いずれにせよ、我が家の家計では無理だということが理解できた。
インターナショナルスクールはパス!
インターナショナルスクールに入れる前に、まずこれ 俺も息子をインターナショナルスクールに入れようと思い、
図書館で情報集めをしている最中に、本書に出会いました。
本書は、インターナショナルスクールとは何か?について
しっかり書かれている本です。
また、通わせるメリット・デメリットもしっかり書かれています。
いまのとこ、インターナショナルスクールの手引書として
この本はベストと思います。
学校の情報も充実していますし、
学校でどんな取り組みをしているのか?しっかり書いてあります。
しかも、はじめたばかりでまだ結果がどうか。というところまで
書いてあります。信用できる本だと思いました。
ただ、今後、インターナショナルスクールや
僕が探していたキンダーとかプレスクールも増えるだろうと思います。
個人的には、どんな小さなところでも、掲載されているとよかったのですが。
学校探しの参考になりますが、実際に通わせるとなると
HPを見て、学校に直接連絡することのようです。
でも、この本を読んでから、学校探しをはじめることをオススメします。
わが子をインターに入れるかお悩みの親に 日本人なのにインターナショナルスクールにわが子を通わせようとする親が増えているという。「日本の公立学校は心配だからインターにでも」という親も多いらしい。そんな人は、まずこの本を読んでから。 著者は、インターナショナルスクールについての第一人者。インターのいい所ばかりを書くのではなく、日本人が通った場合の問題点もきちんと書いている。 さらに、日本の「総合的な学習」のルーツがインターにあることまで触れている。インターがどんな学校か、実によくわかる。
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[ 新書 ]
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アメリカ下層教育現場 (光文社新書)
・林 壮一
【光文社】
発売日: 2008-01-17
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 57円~
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・林 壮一
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カスタマー平均評価: 4.5
貴重な体験談 スポーツライターが本業の著者がひょんなことから一学期間日本文化のクラスを教えた体験記。タイトルにあるように「下層」の中でも最下層の高校での経験がこの本をユニークなものにしている(教育の専門家はこういう学校で日本文化を教える機会はないだろうし、忍耐も続かないのでは)。生徒の抱える人種的、経済的、家庭的問題のさまざま、そして授業とは言ってもそれが本当に「教育」になっているのか疑問に思うほどの内容から始めなければならないなど、現在進行中の現実をレポートしてくれる。アメリカの高校教育全般を述べているわけではないし、日本の教育がどうあるべきかを提唱しているわけでもないが、貴重な経験に正面から取り組んで、正面からレポートする本。
あまりないレポートなんで、面白かった 面白かったのだが、もう少し突っ込んで欲しかったなぁ、という部分もある。
まず「下層教育現場」と言うからには、上層や中層についても触れて欲しかった。いや、詳細なレポートでなくてもいいんで、米国の教育システムの全体構成について、概略的な見取り図があったらよかった。私立・公立の違い、公立の中でも地域差が大きいこと、また特進クラス的なものの実態、さらにはバイパス的な教育ルートなど、簡単にでも現状報告して欲しかった。
それから米国における教員の待遇。本書中にも、トレイナー・ミドルスクールのアイアー先生が「おカネの為になった仕事じゃないし……実際、そんなに稼げない」(p245)と吐露する場面があるが、たしか米国の公立校の教員の給与は、日本に比べても相当に低いはず。
まあ日本だって、小津の『秋刀魚の味』に登場する元・漢文教師のヒョウタンが「ああ、これがハモですか。魚篇に豊かと書いて鱧」(字は書けても食ったことがないw)なんていう場面からも窺えるように、昔から教員=ショボイ稼業がクリシェだったワケだけど、それはともかく、初等・中等教育の教員という職業の米国社会での位置づけについて意見を聞きたいと思った。
ただし、待遇は悪いけど自分が教える内容については絶対的とも言える権限を持つとも言われているワケで、だからこそ著者のような教員も可能だったのだろう。その辺りの実態にも触れて欲しかった。
気持ちのこもった一冊 タイトルからすると、堅い報告書のような印象を受けますが、とても生き生きとしたルポで、
情景がありありと想像できるような書き口です。
エリートではないというフリーライターの著者が、ひょんなことから落ちこぼれ高校生たち(チャーター・スクール)の先生になります。
なんとかして彼らとのコミュニケーションを試みる著者の姿勢に共感を覚えました。
有職人種であることやボクシング経験が、彼らと打ち解ける武器となったところが興味深かったです。
高すぎない目線や、すごすぎない経歴ならではの、親しみやすさってあると思います。
環境の不遇を完全になくすことはできないでしょうが、本人ではなく、社会の責任として、セイフティネットが行き渡ることを望みます。ユース・メンタリング(兄弟ボランティア)は、日本でも、もっと広がってほしいですね。
コーチングとも似ていて、問題のある子、ない子、関係なく、子どもの成長にいい影響をあたえるんじゃないかと思います。大学生や、まだ子どもを持っていない若者には、とてもいいんじゃないでしょうか。
余談ですが、”セカンド・チャンス”という言葉から、ふと、阿部政権下での”再チャレンジ”を思い出しました…。
失望ではなく、希望を与える言葉であってほしかったですね。
アメリカは変わるのか オバマ大統領就任で、アメリカは変わるのか
変われるのか?
3億の人口の下層にかかってると言っても過言ではない。
と考えさせられる内容です。
子供の成長のために 必要なものは何か。それをこの筆者は自らの経験を通してまっすぐに伝えてくれる。
この本は教育の専門家として学者が客観的に分析して書いたものではない。
教育は、紙の上で考えるだけでは何も変わるものではない。実際にその目で見て、その心で感じて受け止めて、何とかしたい、何ができるか、それを懸命に考えて、道を拓いてゆくものだと思う。この筆者が、短い期間のなかでも、教師として子供と接するときに心がけたことは、とても大切なことだろう。アメリカの子供たちを取り巻く現実の厳しさは、日本の子供たちにとっても同様のことだ。この本を読むと、大人として、子供たちをしっかり守れる存在になりたいという気持ちが強く湧いてくる。
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[ 単行本 ]
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新装版 大学院留学のためのエッセーと推薦状 (留学応援シリーズ)
・カーティス S チン
【アルク】
発売日: 2009-04-10
参考価格: 5,040 円(税込)
販売価格: 5,040 円(税込)
Amazonポイント: 50 pt
( 在庫あり。 )
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・カーティス S チン
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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アメリカの大学院で成功する方法―留学準備から就職まで (中公新書)
・吉原 真里 ・Mari Yoshihara
【中央公論新社】
発売日: 2004-01
参考価格: 798 円(税込)
販売価格: 798 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 96円~
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・吉原 真里 ・Mari Yoshihara
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カスタマー平均評価: 3
なぜ発売されたのか疑問 新書としては史上まれにみる欠陥商品。かつてこれほど対象読者数が少ない新書があっただろうか。この本はアメリカの大学院の博士課程に留学して大学で教鞭をとる道を目指す人にしか役立たない。なぜなら他のレビューにあるように純粋にアメリカの大学院でPh.D.をとってアメリカで教職につくハウツーに徹しているから。しかも数多くの留学生をコンサルしてきた複数のケースから書かれているのではなく作者たった1人の自分の体験をもとにしているだけなので人文系のごく一分野にしか通用しない視野の狭さ。科学的ではなく応用性がない。理系や他分野の同経験をした日本人博士課程留学生とひろく情報交換をしてその欠陥をうめようとした形跡がまるでない。博士課程がたこつぼで研究テーマの数だけペースもスタイルもあるのは作者が一番しってるはず。新書読者にむけたハウツー本にしたかったならあきらかに作者の怠慢である。したがって大学院留学ハウツー本としてもアルク社などが出してきた類書より価値が低い。いったいなにをめざしたのか。新書として対象読者をひろげるには留学体験記にして感情移入させる読み物にして人文系のPh.D.をとらない人でも楽しめるものにすべきであったはず。しかしハウツーに徹していて体験記でもない。せっかくサラリーマンから主婦までよむ新書という形式なのに新書版「アルク本」の域をでていない。出版社はMBAなどプロフェッショナルスクールの留学人口を対象に含めてゴーサインをだしたものとみられタイトルのあいまいさに学者になりたい人ではなくアメリカ留学に興味がある人に買わせようとする意図がすけてみえる。この本は「アメリカの大学院博士課程で人文系のPh.D.を無事とる方法、留学準備から教職獲得まで」とすべきで「留学から就職まで」の副題はまるで一般企業への就職をさしているかのようで作者の意図と出版社の意図にくいちがいがありすぎる。新書としては欠陥本中の欠陥。内容は「アルク」。ついでに学者としての作者へのおせっかいとしてこんなハウツー本で業績をよごすことないのにとおもう。もったいない。
打算的生き方のHow to本? アメリカの大学院は厳しい。だが勉強したいと思ってみんなくるのであるから、自分の研究内容を友人や教授と語り合い、長年にわたる友人もでき、視野も広くなる。著者のおおむね有益と思えるこのガイドブックにかけているのは、こうした生きて学ぶ歓びである。現職の学者がこうやってHow To本を書いてしまい、しかも「成功する方法」という週刊誌的タイトルをつけられることも驚きだが、この本から零れ落ちていくのは、「就職」「成功」「人脈」などという打算に頼らなくてもいいようなアメリカ大学院での過ごしかただと思う。
また「?はしておこう」「?はしないでおこう」というような「こうすれば私の利益になる」というようなアドバイスが多く、かなり自己中心的な生き方になるのではと心配になる。
もちろん具体的アドバイスのなかでは文章化されると納得するのもあるが、それは結局は常識である。「ストレスがたまったら友だちとランチしよう」。「教授もいそがしいのだから、要点だけ話すようにしよう。」「リサーチばかりしないで、書くことも忘れずに。」こういうのを読んで、なるほど、それは知らなかった、とノートをとる人がいるのだろうか。
同様の本では小森陽一氏編集の『研究する意味』が役に立つと思う。留学経験者が執筆陣に多く、しかもそれぞれ第一人者である。タイトルからして違うのだから。
実に率直なディスクロージャー 東大卒業後アメリカの名門大学院へ進学して学位を取得しアメリカの大学で研究者の職を得るまでの成功体験記。本気で同じ進路を目指そうと考えている後輩たちへ、先輩が胸襟を開いて率直なアドバイスをしてくれるような内容です。高校生の頃に読んだエール出版「私の○○合格作戦」のデジャブ感さえあります。私自身は日本の大学に勤めていてアメリカの大学に客員として滞在中にこの本を手にしたのですが、この国で頑張っている大学院生の内面が垣間見える気がして興味深かったと同時に、学位や人事のシステマチックな審査方法が公開されていて大いに参考になりました。大学数が多いアメリカならではという気もしますが、学生が減って相対的に大学が増えている日本も確実にこの方向に向かうことでしょう。
どうだろう? 日本人の間にはアメリカの大学院への崇拝が強い。そうした人達を狙ったハウツー本である。ただ、「アメリカの大学院」と総論で語ることが不可能なほど、アメリカの大学は個性豊かだし、分野・専攻によっても事情が大きく異なる。また、大学院で学ぶ目的も人それぞれなので、この本に書かれていることは、極めて少数の読者にしか当てはまらないと思う。将来、アメリカ文化研究でPh.D.を取って、アメリカの大学で教えたい人には参考になるとは思うけど・・・。
著者と専攻が大きく異なる人は注意 この本は、タイトルにしても、中味にしても、一般的な大学院でのサバイバル術を書いているかのように見えます。しかし、実はそうではありません。私は米国の経済学部博士課程に身を置きましたが、少なくとも経済学部のプログラムはここで書かれていることとは大分違います。例えば、経済学部博士課程で、一日に一冊英語の専門書を読まなければならないかというと、そんなことはありません。ただ、その代わりに数学的な宿題をたくさん解かされるといったことはありますが。 しかし、本書ではそのようなことは全く触れられていません。ここで、私が言いたいのは、例えば経済学部のそのような現状にも本書が触れなければならないということでは「なく」、著者が読者に「学部によってそのような違いが「相当に大きく」存在する」という注意を常に喚起した上で著者の経験を書かなければならないということです。本書はそのような違いがあることを言わず、本書の内容が学部を超えた一般的なものであるかのような書き方をしているので、その意味で非常にミスリーディングであると思います。 以上のような点に気をつけて、過信しない程度の情報源として読む分にはある程度は有用な本なのかもしれません。ただ、正直なところ、経済学部でこの本が上記のような意味でどの程度有用かというと、個人的にはあまり有用ではないだろうと思います。逆に、著者と専攻が近い人の場合には、おそらく、非常に役立つ本なのだろうと推測しますが。
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[ 単行本 ]
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食育菜園 エディブル・スクールヤード―マーティン・ルーサー・キングJr.中学校の挑戦
・センターフォーエコリテラシー
【家の光協会】
発売日: 2006-05
参考価格: 1,995 円(税込)
販売価格: 1,995 円(税込)
Amazonポイント: 19 pt
( 通常2~5週間以内に発送 )
中古価格: 1,260円~
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・センターフォーエコリテラシー ・Zenobia Barlow ・Margo Crabtree
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カスタマー平均評価: 5
食と農が「荒れる学校」をよみがえらせた 1994年、カリフォルニア州バークレー市立のマーティン・ルーサー・キング・Jr中学校は「荒れた」学校だった。壁は落書きだらけ、焼けこげた芝生。生徒数1,000人の都市型マンモス校であることに加えて、校内では22カ国の言語が話される複雑な人種構成。少しでも経済に余裕のある親は、私立中学校に通わせていた。
心を痛めたのがアリス・シェーパーズ。カリフォルニアで有名な有機栽培のレストランのオーナー。校長にかけあい、校庭に有機栽培の野菜畑を作り、子どもたちが野菜を育て、料理して食べることで、子どもたちが学ぶことを楽しみ、学校に愛着を持てるようにできると説いた。そこから始まる、1999年までのサクセスストーリーがつづられている。
簡単な道のりではなかった。畑を作るには、校庭を覆っているアスファルトをはがすことから始めた。授業時間を45分から90分に変え、理科はもちろん、数学や歴史、美術に国語の時間までもが「畑づくり」と結びつけられた。地域のボランティア活動も重要な要素だった。
本書では、このような成功事例が生まれたプロセスが丹念に描かれている。写真が多用されていて、実際の活動がすごくよくわかります。カラー写真も16ページ。カリキュラム、プログラム、施設や設備などの解説も懇切。これで1900円+税は格安である。
公立中学校での食育のモデルケースです カリフォルニア州バークレーにある荒れた公立中学校での食育菜園プロジェクトを、レストランの経営者Alice Watersの提案と支援を受け、校長が段階的に無理なく推進したことが分かる。教職員と生徒、専門家、市民のボランティアの協力を得て、校庭の一部を菜園にして、野菜・道具小屋などを作り、採れた野菜などを生徒自身が調理し、一緒に食べるのは、すばらしい。
それぞれの担当者の分担執筆で、この本はできている。写真がたくさんあり、分かりやすい。
なお、Alice Watersは、アメリカ教育省の賞を貰っているそうだ。
食育モデルの好著! アスファルトの校庭から作物の育つ校庭へ。カリフォルニア州バークレー、Zenカルチャーとニューサイエンスの交差する学園都市で始まった教育手法は実に痛快。善良なるアメリカン・スピリッツはこんなところで生きているんだなあ
食べ物は人間らしい生活の基本 人間は情報の乗り物だけど、それ以上に大事なのは、それを支える体。それが、まともじゃない時代に、基本から見つめなおすことを大切さを学べるでしょう。
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[ 単行本 ]
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安心・平等・社会の育み フィンランドの子育てと保育
・藤井ニエメラ みどり ・高橋 睦子
【明石書店】
発売日: 2007-06-26
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 通常6~9日以内に発送 )
中古価格: 1,397円~
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・藤井ニエメラ みどり ・高橋 睦子
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カスタマー平均評価: 5
フィンランドの保育を総体的に紹介 本書はフィンランドの子育てと保育の現場を、専門家や当地に在住する親、そして保育士の視点からレポートしたものです。
本書は4章構成になっています。第1章では子育ての現状について、現地での体験をもとにレポートされています。日本人の母親によるレポートですが、所々にフィンランド人の夫の手記も掲載されており、男性の子育て参加の現状も垣間見ることができます。2章は日本から現地に研修に行った保育士たちの体験レポート。分量も多く、内容も豊富でフィンランドの保育園の状況が詳細にわかります。フィンランドの保育を保育士の視点から具体的に把握し、日本との対比が行なわれているこの部分が本書の一番の読み所だと思います。写真も豊富です。3、4章はフィンランドの保育環境や関連する社会システムについて、総括的に論じています。
落ちついた保育環境と、きめの細かい行政のサポート。高度な専門知識を持ち、落ちついた姿勢で子供と接する保育者と、安心した環境でのびのびと、それでいて騒ぎ立てることなく過ごす子供たち。家族形態や社会環境が大きく変化している中でも、着実と子育て・保育政策を充実させている行政。日本の現状から見ると、まったく夢物語のように感じてしまいます。しかし、これは現実。しかも天然資源にも気候にも恵まれない、ヨーロッパ最果ての弱小国家で実現していることなのです。
フィンランドというと「学力」が大きく注目されていますが、その保育政策や保育環境もまた優れたものであることが、本書から伝わってきます。子供は社会の宝です。すべての人に一読を勧めたい一冊です。
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[ 単行本 ]
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MBA留学 GMAT完全攻略
・ザプリンストンレビュー
【アルク】
発売日: 1998-01
参考価格: 4,410 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 500円~
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・ザプリンストンレビュー
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カスタマー平均評価: 3.5
ほぼ唯一の日本語で解説が読めるGMAT参考書 GMATは、単語のレベルが変わる為、日本語解説なしではとても答え合わせ及び全体の理解にとても時間がかかります。数学ですら、回答の意味が分かるまで時間がかかったりしますが、この本はサラッとできる所が素晴らしい。
非常に高価な本ですが、中古を安く買えるなら勧められる一冊です。
とりあえず買っときましょう 日本語のGMAT攻略本が少ないため、手始めに買いました。 GMATとはなんぞや?という基本的なことは分かりますが、 問題数が少ないのでそれ以上のことは習得できません。同時にオフィシャルのガイドブックを買って、問題をこつこつと 解いていきたいと考えています。
参考資料として必要 GMAT対策の本はほとんどが洋書なので、完全に日本人向けの対策本として一度目を通しておくと良いのではないかと思います。ただ、この本で高得点を狙うのは、問題数も少ないため、ちょっと無理があると思います。あくまでGMAT対策を始める時の導入本、もしくはプラスアルファの一冊として捉えるのが良いかと思います。
基本を学べる本としてお勧めです。 本書はまだGMATを受けたことがないが、どのような試験か把握してみたいと思われている方に、試験の勘所を教えてくれる最適の本です。同時に日本語での解説がついているGMATの唯一の問題集でもあります。海外のビジネススクールを目指していてGMATはまだ受けたことがない方、地方で首都圏のMBA予備校に通えない方などにピッタリでしょう。 本書をしっかりやることでGMATの本試験で惨敗することは避けられると思います。 更に高得点を狙いたい方には、ETS発行のThe Official Guide for GMAT ReviewやKaplan社のGMATのVerbal/Mathの問題集をやることも必要だと思います。
入門者にはいいかもしれませんが、 入門者にはいいかもしれませんが、トップ20のビジネススクールにてMBA(↓NBAではありません)取得を目標にしている方には物足りないでしょう。 紹介されているプリンストンレビューのストラテジーは至極当然の指摘レベルを超えておらず、もう一歩突っ込んでハイスコアを狙う人にはあまり役に立ちません。例えば、イフ外語学院のような専門予備校で教授されているストラテジーとは実用度で大きな差があると感じました。 附属のCD-ROMはちゃんとCAT方式での模試ができるので良いと思います。ただし、私の購入した第1版ではインストール方法の記述に不備があり正常に動作しませんでした。→製作元の連絡先が記載されているので直接問合せたところ、問題は解決できましたが。
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[ 単行本 ]
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医学部留学で医師になる! (YELL books)
・高木和 広之
【エール出版社】
発売日: 2007-04
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 462円~
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・高木和 広之
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カスタマー平均評価: 5
何浪もするくらいなら海外の医学部に進学した方がベターだと思う。 海外の医学部を卒業して日本で医者になったけど(日本の医師免許取得)、留学した当時はこんな感じの医学部留学を紹介した本が無かったから今の人が正直うらやましいね。当時は円安だし、誰も海外の医学部なんて知らなかったし、本をきっかけにこれからは増えるんじゃないかな。今はどの病院でも医者は足りないし、厚生省も本気で医者を増やそうとしていないから海外帰りの医者が日本に帰ってきて日本を救うのはありだと思う。医学部受験のために何浪もするのはバカバカしいし、時間と金がもったいない。どんどん海外に行って日本に戻ってきて日本の医療を少しでも助けて欲しい。それが患者さんのためにもつながるから。
日本で医者になるのは難しいですが、海外でも医者になりたい人にお勧めです。 本の中でルーマニア、ブルガリア、ハンガリー等の医学部に進学して医者になる方法をくわしく紹介しています。本の中にも書いてありますが、海外の医学部を卒業した場合、日本で医者になれるかどうかわかりません。ただ、日本でなくても海外どこでも医者として働ければ本望だという人にとって、勇気をくれる本だと思います(実際に挑戦している人の体験談も載っていますので)。医学部の情報もさることですが、私的にはプレーベン医科大学引率体験記がかなりおもしろかったです(笑)。
どうしても医師になりたい人は読むべきでしょう。 この本はタイトル通り、東欧の医学部に留学して医師になる方法を紹介した本です。海外の医学部へ進学した場合、日本に帰国して日本で医師になれるかどうかはわかりません(厚生労働省の審査があるため)。著者もその点を指摘しています。日本にこだわりが無く、どうしても医師になりたいのであれば、一度は読む価値のある本だと思います。それにしても、海外の医学部の学費は安い。
海外の医学部も一つの手ですね。 海外の医学部に進学する方法が書いてある貴重な本だと思います。同じエール出版から発売されている”世界の医学部”よりも内容が東ヨーロッパに絞ってあり、詳細な情報が書かれています。また、アメリカやEUのレジデンシー(卒後研修)、国境なき医師団やWHOの求人情報まで網羅されているので、海外の医学部へ留学希望する人だけではなく、日本の医学部生で海外での臨床経験を考えている人にも役立つでしょう。
この本が15年前に出版されていれば・・・・ 自分は今歯科医ですが、歯学部に行って後悔しています・・・まず、日本には歯科医が過剰で、とても商売になりません。なにより歯科医になっても、患者さんの”歯”しか見ることができないので、非常にストレスを感じます。医学部に行けばよかったと毎日悶々としていました。そんな中、ふとネットで見つけたこの医学部留学の本を見て、本当にびっくりし、むさぼるように本を読みました。本の中には、学費からカリキュラムまで細かく書かれています。自分には家族がいますが、海外の医学部に進学して医師を目指すことを真剣に考えています。希望をくれた著者に大感謝です。医学部に行きたいのであれば、歯学部に絶対進学すべきではありません。金と時間の無駄です。仮に歯学部に合格しても、何が何でも医学部に行くべきでしょう。それが私が人生で学んだ教訓です。
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ウィーン愛憎―ヨーロッパ精神との格闘 (中公新書)
・中島 義道
【中央公論社】
発売日: 1990-01
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
Amazonポイント: 7 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 77円~
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・中島 義道
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カスタマー平均評価: 4.5
思い出深い本です 私がウィーンにアホダラ留学していた頃(90年代初め)に日本人留学生仲間で回し読みされ、共感を呼んでいました。日本人の教授は「ご本人にも問題があるんですけどね」とおっしゃってましたけど。個人的には、滞在中は悪口ばかり言っていたものの、今では良い思い出ばかりが残る街ですね。まぁそれはそれで記憶の編集作業かとも思いますが。
男女の体験する「西欧」は違うんだよな、と今回改めて拝読しての感想。男の方がシンドイですね。女は特に美人となるとどの国でもチヤホヤされますから、アジア人男性が体験する「西欧」とはまた違った世界観が出来ます。尤も「可愛い女の子」にも歳月は降る訳でですが…。
ウィーン滞在の日本男性たちは誰もあまりいい目に遭ってはいませんでしたが、唯一の例外は「カッコイイ日本男児」でした(爆)。武道を教えている日本男児なんかは例外なくモテてましたし、楽しそうでしたけどね。私が外国で学んだのは、外国に出て、会社や社会的地位等で守られていない場合は、個々が生物体として持っている力(容姿、体格、雰囲気等含めての総合力)が容赦なく試されるらしい、というコト。頭の中にあるモノだけでは無理ですね。人間、結局動物だよなー、と納得したりしてました。中島氏は人間的魅力という点では如何だったのかな。ともあれ、日本の文系インテリ男性が西欧体験を書く場合、結構気取りやら見栄があるような感じが常にしていましたが、本書はかなり正直な一冊です。
しかし考えれば考えるほどに、西欧と関わる文系インテリ日本男児の物悲しさに思い至りますね。ダサく(「卑屈」も含め)ならざる得ない、みたいな。西欧と関わるなら、「英語が喋れるよーになりたい」的な超オメデタ系か、あるいは理数系ルートにすべきだよなー、などと愚考してしまいました。
個人的体験でもある? 実際ドイツで同じく研究の徒として滞在していた者として、 肌に感じた欧州中華思想のようなものが、この本でも感じる ことはできた。しかしながら この本にある筆者の体験のうち半分近くはむしろ筆者の側に 初動的問題があるようにも感じられる。ウィーン行きの途上での 大ポカであったり、奥様・ご家族のご不幸であったり、 滞在4年にして電話ボックスに大事な本を入れたカバンを忘れる など、なぜこうも次々とトラブルに巻き込まれるのか、 正直理解できなかった。 このような事柄は「自分で自分を(ないし家族を)守る」という 欧州では基本の「き」であり、申し訳ないが筆者はそれを理解・ 体得できていたとは思えない。それを踏まえて考えたとき、手放しで この本の主張をすべて受け入れることはできなかった。 もちろん筆者も、この本にある一種の「戦い」をむしろ愛していたとも 感じられるが(ゆえに愛憎、なのであろう)、表層的に読者が 「だから日本人はもっと主張しないとだめなんだ」的に極論に 走るべきではなく、是々非々で自立した対人・対社会関係を 確立しなければならない。それができて初めて異文化にある人々と 独立した人格で付き合うことができると感じる。
欧州に長期滞在する人に 部屋を借りる予定がある人には参考になる書です。欧州の建物は歴史のあるものが多い反面、 お湯が出ない、隙間風が入るなどそれぞれの難をかかえている場合が多く、それを解決するためには、 やはり大家さんと対峙するしかない。その時、欧州人というものがどういう気質の持ち主であるかの認識があれば、 解決方法もみえてくるかもしれません。 中島さんは、我慢して屈辱を味わうより喧嘩することを選び、そのやり方と結果がどうなるかも正直に書いています。 さらに一億総中流意識と言われる現代日本人にはつかみにくい、ヨーロッパの根底にあるヒエラルキー意識が、 現地に住む日本人の間にもできあがってしまうものであることも、(書きにくいことであったと思いますが) はっきり書かれています。 「君のように勝手にウィーンに来る者が一番こまる」 そう伝える眼差しを日本領事館の職員からなげられてから始まる、著者のウィーン愛憎の4年間。 日本の外にどんな国があるのか、貪欲に知ってみようという人にお勧めです。
悲しい本です 私も含めて海外在留経験のある日本人で、この本を読んで絶望を感じ、気恥ずかしくならないものは果たしてどの程度いるのだろうか。ほとんどが、この本にもでてくる日本人学校のある先生と変わるところがないのではないだろうか?個人主義なるものが、どれほどの意志とあくの強さ、そして精神的なスタミナを必要とするものかは、おそらくほとんどの日本人には理解不能でしょう。その現実に真正面からぶつかった著者は、書かずにはいられなかったのでしょう。自己を保って日本人として生きていくためには、どれほど”日本人”たることを止めなければいけないかのパラドックスを。この本や”アーロン収容所”が隠れた共感を呼び起こさない時代というのは果たしてくるのですかね。
ウィーンに行く前に 民族、人種によって物事の価値観が違うことは承知していましたが、この本を読むまでヨーロッパ精神とはかくも頑固なものだとは知りませんでした。それも長い歴史の上にあるものだと思えば納得もできます。美しい歴史的建造物、ブランドショッピング゙だけを目的として行くのもいいですが、ヨーロッパを訪れる前に、現地で生活したことのある日本人の話を読まれることをお薦めします。
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