|
[ 単行本(ソフトカバー) ]
|
アシジの丘―聖フランチェスコの愛と光
・山川 紘矢 ・山川 亜希子 ・北原 教隆
【日本教文社】
発売日: 1999-09
参考価格: 1,500 円(税込)
販売価格: 1,500 円(税込)
Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 705円〜
|
・山川 紘矢 ・山川 亜希子 ・北原 教隆
|
カスタマー平均評価: 4
アッシジを訪問した素直な感動と写真 アッシジの総合ガイドではない。
作者と縁があるカメラマンがイタリア旅行の強行スケジュールの中で2日間アッシジを訪れた際の感動をつづったものである。
本も百数十ページで、写真が大半を占めるため、アッシジの雰囲気を写真で感じるには適しているし、実際伝え切れていると思うが、本文の部分は正味50ページくらいなので、すぐ読める。
アッシジは聖フランチェスコの街として有名であり、キリスト教徒にとっては巡礼地のひとつになっている。街自体が敬虔な雰囲気を持っており、著者が体験したように、聖フランチェスコが息を引き取った小堂では感動のあまり涙がこみ上げることがあるかもしれない。
アッシジを実際に訪れる機会がある際に、訪れる前夜アッシジに対してのイメージを高めるために本書を携えるのがお勧め。
聖フランチェスコを求めて 聖フランチェスコの祈り。 美しい名文です。 単なる美文ではなく聖フランチェスコの魂からの思いなのでしょう。 この祈りに触れるとなんと清浄な気持ちになることでしょうか!山川さんの素直な言葉の数々もお勧めです。 多くのことを知る必要はありません。この聖フランチェスコの祈りを心にしみこませることがこの喧騒な世界に生きる私たちにとって必要ではないでしょうか。
平和を求めている今の時代だからこそ、読んでみたら? 愛と清貧に生き、小鳥にも説教をしたとして有名な聖フランチェスコ。彼の言葉は、未だに戦争のなくならない世界に生きている私達に、大切なことは何かを教えてくれるような気がします。 聖フランチェスコの有名な「聖フランチェスコの祈り」「太陽の賛歌」の言葉と共に、中世の雰囲気を色濃く残すイタリアの聖地・アシジ(アッシジ)の美しい写真の数々、そこを訪れた山川夫妻達の文面に、無宗教な自分でもアシジの地を訪れているかのような気持ちになります。 美しい写真を見るだけ(としたら高価かな?)でも、心が落ち着くような素敵な本です。 聖フランチェスコを描いた有名な映画「ブラザーサン・シスタームーン」を観てみたくなりました。(しかし72年の映画なので、ビデオも売っていないよう!で残念・・。)
|
|
[ 文庫 ]
|
パリ五段活用 時間の迷宮都市を歩く (中公文庫)
・鹿島 茂
【中央公論新社】
発売日: 2003-04-24
参考価格: 800 円(税込)
販売価格: 800 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 147円〜
|
・鹿島 茂
|
カスタマー平均評価: 4
五感をフルに使ってパリを味わう 「五段活用」とは、「食べる・飲む」「かぐ」「見る」「買う」など8つの動詞でパリのさまざまな事柄について解き明かそうというもの。フランスパンの誕生、香水の歴史、万博、デパートなどなど、マリー・アントワネットの頃の歴史的なパリから現在のパリまで、鹿島先生のガイドによって縦横にさまよい歩けば、パリ通になれること請け合いです。次にパリに行ったとき、今までとはちょっと違った視点でパリを眺めることができるでしょう。
|
|
[ 単行本 ]
|
廃墟本 The Ruins Book
・中田 薫
【ミリオン出版】
発売日: 2005-07-16
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。 )
中古価格: 1,445円〜
|
・中田 薫
|
カスタマー平均評価: 4.5
濃厚な取材に脱帽 芸術的、学術的な建築物の見地からの廃墟考察ではなく、あくまで出歯亀的な観点からの廃墟探索による廃墟本。
しかし、著者の勇気と行動力と取材力には脱帽ものです。病院、ホテル、さまざまな廃墟を探索し、写真に収めそして、この本にする。
この本で廃墟そのものの風情を味わってみるのもよし、建物の室内を見て建物の構図連想してもいいのですが、私は廃墟に散らばっている物を見るのが結構好きです。
そこには、廃墟になる前に確かにその建物を利用した人の痕跡があり、建物が現役だった時代の風物詩があります。雑誌やカレンダーなどに年月日が残っていて、それが妙にリアル。
ただ、病院の......怖いです。
体力・精神面で衰弱した方はご覧にならない方がいいです。良くない波動が移ると思います。
そう言えば、九州を中心とした遊郭跡と元娼館巡りのサイト「虎○雨」の管理人さんが、九州某所の娼館跡の廃墟の中に入ったら、
「誰もいない筈の建物の中からパタパタと廊下を走り、階段を上り下りする複数の女性の足音や物音がした。」と言う体験談をお書きになられていたのを思い出しました。
女性が興味本位で廃墟探訪などをしない方がいいと思います。命を育む性である事を強く自覚してください。廃墟跡には成仏しない霊魂のみならず、得体のしれない人も住みついていますので、ある種無法地帯ですし、身の危険が大きいです。
この本を見るだけにした方がいいです。
見やすいし大きさもお手頃 写真と文面が程よくいい感じで、カラーが多いのもうれしい
ただ、九州が全然載っていなかったので残念でした。
とりあえず今日『廃墟本2』も注文しました。
またVol3、4…と続けて全国の美しい廃墟を出来るだけ紹介して欲しいです。
びびりました(汗) 首写ってますよね・・・・・私も相当びびりました
なんなんでしょうかねぇ。気になりますね。
コレ心霊写真かな? 厚木恵心病院の21ページ上の写真、青い機械の後ろに男の人の顔ありません?壁にぴっちり機械置いてそうやから人が入れるスペースってないように見えるし…出た?(゜Д゜屮)屮
ページが進む! なぜ廃墟になったのか?ただ単にビジュアルとして楽しむだけでなくその背景を解説してくれているところが読み物として面白い。
自分の年齢とともに記憶のストックも増えるのでその物件が華やいでいたころの記憶とオーバーラップして何とも言えない気分になる。
本の大きさから仕方ないかもしれないけれど、写真にかかる文字が小さくまた写真の色と重なり非常に読みづらかった。
|
|
[ 単行本 ]
|
ほった。―4年3カ月も有給休暇をもらって自転車で世界一周し、今度はアフリカにみんなで井戸を掘っちゃった男
・坂本 達
【三起商行】
発売日: 2006-04
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
Amazonポイント: 12 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 403円〜
|
・坂本 達
|
カスタマー平均評価: 4.5
う?ん。。。これといったものが。 前著『やった。』を読んでみて余り乗り気ではなかったが、本著である『ほった。』も読んでみた。
前半部分は、前著とかぶる内容で4年3ヶ月の旅の話。
後半部分は本題の井戸掘りの話。
夢のある話ではあるし、本人の努力そして会社がとことん坂本 達氏のプロジェクトに前向きなのは賛同できるのだが、前著と同じく読んでいて内容にどうもいまいち感動というかこれといったパンチがない。
ページ数も少なく文体も平坦なので、息抜き程度に読むのに良い程度。
『やった。』だけでは終わらない! 坂本さん前著の『やった。』ではとてもいい影響を与えられましたが、有給4年3ヶ月、自転車で世界一周するという偉業を果たされても尚、それだけでは終わらないっていう所がスゴイな!!と思いました。
この『ほった。』では『やった。』には記されなかった、世界一周時の感動的な出会いのストーリーもありました。
坂本さんはいつも、“感謝の気持ち”と“敬意”を持って人と触れ合っています。
だからこそ、アフリカでもクルド人の村でも暖かく受け入れられているのだろうと思います。
国境も人種も関係なく、人と人が心を通わせる神髄がそこにありました。
世界一周後の事もたくさん書かれていました。
坂本さんは旅から戻った当初、胃を痛めるほど悩みつつも新たなプロジェクトを起こします。
日本全国の子供たちには夢を伝え、命を救われたギニアでは前著の印税を投じて井戸の採掘プロジェクトを発起し、完成させたのです。そんな坂本さんの可能性をどこまでも信じ、応援し続けるミキハウスもステキな会社だなと思いました。
そして井戸完成までの道のりに、また色々あるんです。人生と一緒です。
どんなに難しいと思われる事でも、まず行動を起こし前進すること、思い通りにいかなくても
信じ続ける大切さ、そんなことを坂本さんは現地で体感して伝えられています。
人任せではなく、個人で何度もアフリカの現地まで足を運び、村の人たちとの信頼関係を深めていく所にも、私たちの社会の中で活かされることがたくさん見つかりました。
このドンゴル村の井戸は、熱い思い・祈り・村人みんなの汗・長い歳月、とにかくたっくさんのものが込められて作られた手作りの井戸でした。
自分自身がもし何かに迷ったり、つまづいた時に「また読もう!」と思える本でした。いい本です!
「ありえない!」ですませていいのか? 前著『やった。』は夢を持つことの大切さ、夢をあきらめないことの大切さを教えてもらった気がしましたが、この続編『ほった。』は、そのために「現実を謙虚に受け入れて小さなことに感謝すること」から一歩一歩始めることの大切さを教えてもらった気がします。それと、「一人の力だけではなく女性も子供たちもお年寄りも、みんなが汗を流して手伝った」ことでプロジェクトが完成していく過程が見られるところにこの本の面白さがあると思います(しかも相手はギニア人だよ!)。
「この本の印税でまたお世話になった国に対して恩返しがしたい」ということは私もプロジェクトに少しは参加していることになるのでしょうか?
|
|
[ 文庫 ]
|
ホテルバンコクにようこそ (双葉文庫)
・下川 裕治
【双葉社】
発売日: 1998-05
参考価格: 480 円(税込)
販売価格: 480 円(税込)
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 50円〜
|
・下川 裕治
|
カスタマー平均評価: 3
タイを理解しないこと 1992年に出た単行本の文庫化。コラムが最新情報に書き改められている。 タイに長年暮らした経験をもとに、さまざまな事物についてバラバラと書き綴っている。 タイ人に日本語を教えようとした話、ソンクラーンと呼ばれる水をかけ合う祭の話などなど。下川氏の本をたくさん読んできた読者にとっては目新しさはないが、それぞれにきちんとしたクオリティーは保たれているので、安心して読むことが出来る。 本書を読んで、下川氏の基本的な態度というのは「タイを理解しようとしないこと」にあるのだと気付かされた。これは決してタイのことをわかっていないとか、相互交流を望んでいないとか、そういうことではない。タイに長年暮らしてタイ人や事物について豊富な知識を持つ著者だからこそ、「分かり合えない部分」というのに気付いているのである。そこを無理に解釈しないで、これがタイ人なのだよという具合に提示してくれたのが本書なのである。 そこが面白かった。
|
|
[ 文庫 ]
|
オーパ、オーパ!!〈アラスカ至上篇 コスタリカ篇〉 (集英社文庫)
・開高 健 ・高橋 昇
【集英社】
発売日: 1990-12
参考価格: 1,000 円(税込)
販売価格: 1,000 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 311円〜
|
・開高 健 ・高橋 昇
|
カスタマー平均評価: 4.5
アラスカとコスタリア版 このシリーズの中で、アラスカの「至上」編と銘打つキングサーモンについては、私は、個人的に極めて思い入れがある。大学に入ってすぐの1974年夏、アラスカはマッキンリーにキャンピングカーで出かけた。その際に、なんと言う川かは忘れたが、キングサーモンの群れがそれこそ川からあふれるのではないかというくらい遡上していた。先輩は、「手づかみできる」といっていたが、やはり、自然に手をつけてはいけないと思って?というより、我々のキャンピングカーの冷蔵庫には、スライスされたサーモンが入っていた?眺めるだけにした。
そのキングサーモンへの挑戦となると、何かおかしな感覚になる。
「苦労しないで産卵の遡上のときに行けばいいのに」というのは、このシリーズの読者の言うべきことではないが、あのすざましい光景を観た人間としては、つい「ご苦労様」と言いたくなる。失礼を承知で言うとだが。
釣れるのか アラスカのキングサーモンとコスタリカのターポンが収められている。いずれも常識を越えた大魚で、わくわくさせられるものがある。しかし、釣り上げるシーンはむしろ淡泊に扱われていて、意外なほどあっさりとすんでしまう。『オーパ!』の魅力は、釣り上がるまでの逡巡や行程にあり、やはり開高健という人間が面白いのだと思わされる。 それに、私の好みから言うと、大物よりも雑魚に興味を引かれる。アラスカ海岸部でのハマグリ狩りやコスタリカの謎の魚がいい味を出している。 アラスカでのカリブー猟にも触れられている。
最高のオーパ! 文庫本での『オーパ!』シリーズは4冊ありますが、私はその中でこの一冊が最高ではないかな、と思っています。それは、開高氏はこの『オーパ!』シリーズ以外にも釣紀行文を幾つか書いていますが、その中でも最高と私が考えるキング・サーモンの項が収められているからです。 年齢的なものや、心情的なものなど様々なものがあるかもしれませんが、その文章は自身が『宿怨』とまで評した魚との対峙であるにも関わらず、驚くほどに静かで、客観的なもので、私には最初異質のものと映ったほどです。 読み返す内に傍らのカメラマンの呟きを捉えて、自身の心情を代弁させている部分に、またぐいと引き寄せられて改めて、氏の背景にあった宿業のようなもの深さと、その昇華の瞬間を垣間見たような気がしました。釣師として無垢になれる一瞬だけでなく、人として無垢に帰れる一瞬が描かれたこの巻を氏の最高の紀行文が収められたものとしてお勧めします。
|
|
[ 新書 ]
|
サンクト・ペテルブルグ―よみがえった幻想都市 (中公新書)
・小町 文雄
【中央公論新社】
発売日: 2006-02
参考価格: 861 円(税込)
販売価格: 861 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 300円〜
|
・小町 文雄
|
カスタマー平均評価: 4.5
遊び心がおしゃれな旅の本 今年のG8サミットはサンクトペテルブルグ。そのためロシアでは 何につけてもその予行演習に余念がない。そんな中で きまじめに力んでいるロシアペースに巻き込まれず、もっと悠久の歴史のテンポで街を散策することをこの本は 教えてくれる。筆者がロシア以外の西側の古都も充分楽しんでいて、そんな 大きな視点からサンクトの魅力や楽しさを探し出して見せてくれる。 ロシア語屋にはめずらしいそんなおしゃれな遊び心が魅力。
ついにペテルブルクが! 共産主義の恐怖体制からの脱却して現在ちょうどいい状況(市場原理主義に荒らされる前段階)
にあるペテルブルクに関するエッセーです。
ペテルブルクの不思議な歴史、美術館、町並み・市場の様子などが収められ、人のにおいがしました。
矛盾の中存在するペテルブルクが魅力的に書かれた本であり、また
旅行者、ロシア史に関心のある方には良い本でしょう。
ただ筆者が脱線して個人的な政治意識を除かせていることに
違和感を感じるかもしれません。
そのため4星にしました。
ペテルブルグ好きのペテルブルグ案内 ペテルブルグについての随筆、といったところ。
ペテルブルグの歴史やら文化やらを体系的に知りたいという人にはどうかと思うが、読んでいて楽しい本である。
著者は、心からペテルブルグが好きなんだなあということがひしひしと伝わってくるのだが、かといって入れ込みすぎるわけでもなく、適度な距離感を保っている。
それが、この本全体から感じられる快適さ、なのかも知れない。
私はペテルブルグに行ったことがあるので、とても懐かしく読むことができた。
だが、行ったことがない人にとっては、星5つとはいかないかも・・・。
|
|
[ 単行本 ]
|
イタリア・バロック―美術と建築 (世界歴史の旅)
・宮下 規久朗
【山川出版社】
発売日: 2006-11
参考価格: 2,940 円(税込)
販売価格: 2,940 円(税込)
Amazonポイント: 29 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 7,062円〜
|
・宮下 規久朗
|
カスタマー平均評価: 4
実際に使ってみてこの本のすごさがわかりました この春、この本を手にイタリアを回って帰ってきました。普通のガイドブックには絶対に載っていない穴場のような教会や名所が多く、おかげで充実した旅になりました。説明も、簡潔でありながら要点をおさえており、情報量も十分でした。見開きのローマ・バロックの地図がとても役にたって、チェックして回りました。ローマだけでなく、ジェノヴァやトリノなど日本人があまり行かないような都市の情報も貴重でした。今回行けなかったナポリやシチリアに次回行ってみるのが楽しみです。バロックは、本書でとりあげられた中心都市からイタリア全土に波及したものであり、イタリアならどんな町にも必ずあるバロック建築は、その模倣にすぎないということがよくわかりました。同じバロックでも、独創的なものか単なる模倣かというちがいがあるのです。美術の魅力というものはこうした旅の中でおのずとわかっていくもので、「美の本質」などと寒いことを言うような人には一生わからないでしょう。
とにかくお買い得でした。ちなみにこのシリーズはどれもすばらしく、「フランス・ロマネスク」や「ビザンティン」もよかったです。
パックツアーでは絶対行けないですよ。 グループ観光しかしたことない方はたぶんこの本に載っている教会の名前は全然なじみが無くてなんとなく“分かりにくい”という印象をもってしまうかもしれませんが、イタリアにはパックツアーで訪れる定番以外にもたくさん見るべき場所があるんですよという思いで著者はたくさんある教会をバロックというテーマをつけて厳選して紹介されています。
絵や彫刻、建築を見て「すごい」という感想しか言えないけれど美術が好きな方にはよくあるガイドブックよりもこの本の方が断然役に立ちますよ!!
作品の美術史的観点から見た鑑賞方法も書いてありますしすごく便利です。
イタリア・バロックはこんなもんじゃない 本書は美術史家の書いた美術建築現地ツアーガイド。欠点は大きく2つある。まず美術史家の書いたものとしては、美術の説明がありきたり、やたらと固有名詞が多く、読みづらい。美の本質がポイント的に要約解説されていないのは致命的。つぎに、イタリア・バロックは、この程度かという誤解を読者にあたえるという欠点。イタリアは、ほとんどどんな都市、どんな田舎に行ってもバロック美術が残っている。イタリア全土を渉猟してイタリア・バロックの本質を抽出してはじめて本書の題名は羊頭狗肉にならないが、本書の中味は残念ながらローマ中心で、しかも当然ながら部分的な案内。結局、観光客相手の名所案内にとどまっていて、とても美術史家がやるべき仕事とは思えない。安易な書物である。本が薄い割に価格が高いのも欠点と言えば欠点か。
イタリア旅行に必携! 写真が豊富で、教会や建築、噴水のような公共彫刻まで、盛りだくさんにイタリアの諸都市のバロック美術作品が紹介されている。
解説も詳しくわかりやすい。
見るべき美術品や建築に詳しいガイド本は今まで日本には絶無であったが、イタリア旅行についてはこの本が決定版となるのではないか。
|
|
[ 単行本 ]
|
東京―大都会の顔 (復刻版 岩波写真文庫―川本三郎セレクション)
・岩波映画製作所
【岩波書店】
発売日: 2007-12
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
Amazonポイント: 7 pt
( 在庫あり。 )
|
・岩波映画製作所
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 単行本 ]
|
2日目のプティ・デジュネ
・堀井 和子
【ベストセラーズ】
発売日: 2003-06
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
Amazonポイント: 14 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 322円〜
|
・堀井 和子
|
カスタマー平均評価: 5
旅行に行った気分にひたれました。 表紙、文章、イラストと全部センスがあふれています。旅行に行った気分にひたれました。
フランスに旅行する方にはおすすめです。
朝ごはん再考 欧州への旅行をあきらめ入院せざるを得ないとき、自分をなぐさめるために本書を購入した。挿絵や写真、堀井氏の繊細な描写が、心だけを旅させてくれたように感じた。 朝ごはんをゆっくりと食べるのは、旅行ならではの楽しみかもしれない。本から香り高いミルクティーと、焼きたての香ばしいパンの香りが漂ってくるようである。食材そのものは質素でも、朝ごはんという時間に贅沢さを感じた。スローな空気に触れたいとき、一読をおススメする。
南フランスへ旅される方へ 堀井和子さんのエッセイは、センスのいい表紙、気取らない文章、素敵なイラストと、3拍子そろっていてとてもお気に入りです。こちらの本は、旅日記、食日記、ホテルレポートが堀井さんならではの目線で描かかれていて、南フランスへ旅される方は、ぜひ読んでいただきたい一冊です。 堀井さんがいつも旅をされるのは、いわゆる観光地ではなく、小さな街や村の地元の生活に根付いたマルシェやレストランなのですが、駆け足旅行では味わえない、のんびりとレンタカーや徒歩でめぐる旅の楽しみを教えてくださるような気がします。
素敵な旅の本です。 のんびり読みたいときにお薦めな旅の本です。著者のセンスのよさがうかがえて、同じホテルに泊まってみたくなりました。デジュネとは、朝食という意味だそうで、どこかに行ったときの食事の楽しみから、細かなディッシュの内容まで、すごくお洒落な本でした。同じホテルをまわってみたいので、詳しく知りたいものです。本として読ませるというよりは、雰囲気を楽しむ感じの本でした。いい感じです。
旅のお手本に。 旅上手とはきっと堀江さんみたいな人の事を指すんでしょう。 ガイドに頼らないで自分の嗅覚を頼りに車を走らせ旅に、食事もメーニューや店の外観から感を働かせ自分に合ったものを探す。 こんな自分だけの旅が出来るようになりたいなって誰もが思うでしょう。南仏でのその土地でしか味わえない料理の数々は、私の想像力を越えたもので是非その土地に行って味わっていたくなります。 堀井さんの旅した町の空気が伝わって来る本です。
|
|