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[ 単行本 ]
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忘れられない花のいろ 麻生久美子のペルシャ紀行 (P‐Vine BOOKs)
・麻生 久美子 ・吉村 未来
【ブルース・インターアクションズ】
発売日: 2007-12-19
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 895円〜
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・麻生 久美子 ・吉村 未来
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カスタマー平均評価: 5
綺麗な国 イラン イランって国は、テロ等の暗いイメージがありました。
でも、この本を見て考えが改まりました。
どこの国でも素朴な人間は居るし、女性は綺麗で・・・・
先進国だけが「華やか」なんじゃないって痛感しました。
麻生さんの日記?旅行記?っぽくて判り易かったですよ。
写真も綺麗に映ってて・・・・
中々行ける国じゃ無いですけど、興味は湧いてきました。
イラン・ニンゲン・下町模様ってとこですね(笑)
素敵な本です。 イラン映画に出演することになった麻生久美子さんの紀行日記みたいな本です。
フルカラーで温かみのある写真と同行記者の記事、そして麻生さんの日記で主に構成されています。
麻生さんの写真もたくさん載っていて、とても穏やかで素敵な表情を見せてくれます。
読んでいるとなんだか癒されます。
麻生ファンには是非お勧めの一冊です。
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[ 文庫 ]
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転がる香港に苔は生えない (文春文庫)
・星野 博美
【文藝春秋】
発売日: 2006-10
参考価格: 1,040 円(税込)
販売価格: 1,040 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 730円〜
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・星野 博美
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カスタマー平均評価: 5
稀有な出来。 一人の写真家が書き上げたノンフィクションものの著作としては稀有な出来。
広東語を解する好奇心旺盛な著者の感性が、中国華南経済圏の植民地である香港とマッチした珠玉の作品。
ノンフィクションものなので、「もっとシビアな見方をしてもいいんじゃないのか」などなど、思うところはたくさんあったが、それ以上に著者の風景描写(写真家だからなのか、風景を描く文章がなかなか見事)と、人間に語らせる力には、素直に驚いた。
生活の視点から、香港人の語りを鮮明に聞き取れる著者の技には脱帽である。
返還前後の香港の姿を把握するのに、一読の価値はあるだろう。
リアルホンコン 香港について日本人が書いた本はたくさん読んできた。でもこの作品ほど客観的で、地に足の着いた作品は知らない。喧騒に圧倒され、食を楽しみ、ショッピングがてらの街歩きにいそしむ。そういうビジター的な、現地人との接触がないものとは違い、香港の気候そのまま、肌にまとわりつくような人との親密さが感じられる。それでも客観性を失わず、ドライな読み口なのは、著者の文章力。簡潔なのに味のある魅力的な文体。何度読み返しても楽しめる逸品。
いざ、香港へ 香港を、香港の人を、自分の目で見たくなりました。
人が生々しく「生」を謳歌している本はおもしろい。
香港返還前後の話ですが、あまり古びた感じはしません。
率直な文体もいい。
ガイドブックの、比較文化論的の枠を軽々と越えている。
今、読んでも人によっていろんな発見がありそうな本だと思った。
懐が深い。
ただ読み終わるのには、少し疲れました。
怒濤の香港ピープル 返還前後の香港生活のお話。住環境は劣悪、中国からの密航者と貧民であふれかえる下町。
返還前の不安と期待が入り交じった複雑な社会心理。中国共産党に対する不信とイギリス
に対する嫌悪。いろいろなことが入り交じって将来像が全く描けないのであるが、それでも
たくましく生きていく香港人。
日本ではまず出会うことは無いであろう重たい歴史を背負った老人。
ただ座っているだけでもつよい魅力を感じないわけがありません。
人と人の距離がすごく近く、言いたい放題自分の主張を押し通していきます。人間的で
暖かいようにおもいました。また、大爆笑シーンに一番の幸せをかんじます。
そう、日本人が外国人といっしょに笑えるということはめったにありません。
まず、言葉の壁をのりこえることと、笑う土台となる相互理解された常識がないと同じ
ところでわらえません。
アジアの人々に対する友情を感じました。(アジアの国家に対するという意味ではなく。)
心に残る名著でした。
買いです。 97年、返還に沸く香港で、二度目の留学となる作者は日本人としての自分と、「大陸」に対して自らの選民意識を隠そうとしない、どころか積極的に肯定さえしようとする香港人、そして難民さながらに流入してくる「大陸」の人たちの変化や在り方を、時にゆるく、時に冷徹に描いていきます。この時期、僕自身がある理由から韓国を頻繁に訪れていて、韓国の人たちの日本人に向けたまなざしや、根付いているはずの儒教思想の裏表に戸惑うことが多かったので、作者の香港での出会いやめぐり合わせの繰り返しに身近なものを感じたりもしました。小林紀晴の「アジアン・ジャパニーズ」にはすこし作り物めいた感じ(コンパクトにまとまっているためだと思います。記述に嘘があるとかいった含みはまったくありません)がしたのですが、本書は600ページを超えるヴォリュームが海外にいる時のめまぐるしくも、まったりとした時間の進み方を自然に体現しているように思いました。
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[ 単行本 ]
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フランス日記―日々ごはん特別編
・高山 なおみ
【アノニマスタジオ】
発売日: 2006-06
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
Amazonポイント: 13 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 400円〜
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・高山 なおみ
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カスタマー平均評価: 5
飾らない言葉の連なりに惹かれた 初めてこの著者の本を読みました。
読み始めた頃は、ちょっと馴染めませんでした、正直言って。
「人と同じことをやったり、人と同じものを持ったりすることが、
子供のころからうんといやだった。」と書いている次のページで、
他の人が食べているサンドと食べたいと思う、なんて書いてあって、
やりたい放題だなこの人、と思えたりしたのです。
でも、読み進めていくと、
言葉の通じない国で、懸命にもがいたり、喜んだり、感動している
著者の飾らない言葉の連なりに、どんどん惹き込まれていきました。
これまでに数え切れないほどの日本人による
パリ・フランス滞在記が書かれてきていますが、
その中でも、たぶんこれはもっとも素直であっけらかんとしていて、
とはいえ、とても内省的な文章だと思います。
それと、終わりの東京での日常に戻ってからの文章にも心を惹かれました。
これから、この著者の本にどんどんぶつかってみたいと思っています。
ビバ!フランス!! 気付けばもう三回も読み返してる。
フランスは行った事ないけどなんか三回も行った気分。
美味しそうな料理やフランスの情景がめにうかぶし、
旅をしている時の興奮や喜び 不安や心細さ、この本を
読んでいるとすべて感じ取る事ができる。
旅日記は書こうと思えば誰にでもかけるけど、
立体的なこちらにその旅の内容が迫ってくるような文章は
高山さんだからこそだなと思う。
自分に正直な飾りのないまっすぐな文章だからだろうな。
多分フランス気分を味わいたいと思う度にこれからも開くだろうな。
じゃがいも料理の本もあわせて楽しむのがお勧め。
心の洗濯 料理研究家の高山なおみさんのブログから生まれた「日々ごはん」の特別編。
写真撮影は高山さんのご主人のスイセイさんです。
私は今までフランス旅行記をこんなにも気取らずに書いた作品は出会った事がありません。
旅のエピソードより、高山さんの気取らない、正直で純粋な視点に心が洗われる思いがしました。
誰もが目を背けてしまうかっこ悪い事でも、活字にしてしまう。
しかし、全然かっこ悪くならない。
それが普通なんだよなって教えられる。
それは、些細な事でもあると思われる様な事だけれど、切ないし、温かい。
けれど、温かい方のが全然強い。
高山さんって日記を読めば読むほど、不思議な力を持った人だなと思う。
料理家の旅日記 「日々ごはん」を詠んだことがなく、いきなりこの本を読みました。
なので、他の本とは比較できないのですが、
この本は「じゃがいも料理」を出版するために、
作者がフランスに取材に行ったときの日記です。
作者独特の、空気の中の湿度や、においまで伝わってくるような、
繊細な表現が文章のところどころに光ります。
一緒に旅をするのは、夫のスイセイさんと、
あのスタイリストの高橋みどりさん。
周りの人だけでなく、
旅の途中で出会ったタクシーの運転手や、
市場のおじさんに対するまなざしも、
素直であたたかい。
高橋みどりさんのファンにもおすすめです(たびたび登場します)。
景色や食べ物の小さい写真がたくさん載っているので、
目を凝らして文章と照らし合わせながら
じっくり見入ってしまいます。
私個人の意見ですが、
読んだあとのキュンとせつない感じが、
武田百合子さんの「富士日記」をも思わせ、
ぜひ作者の「日々ごはん」も読んでみたくなりました。
私の知りたっかたパリをみつけた 私はパリに行った事がない、でもいつかは行きたいと思って、パリについての紀行文などはいろいろと読んでいる。が、どれもおしゃれだけれど、身近に感じられなかったり「ここに今すぐ行きたい!」というものでなかったり、いわゆる表向きの観光案内的なものが多いように思う。
しかし高山さんの文章は「生のパリ」が息づいている!パリというと王道の高級なフレンチが紹介されることがおおいようだが、のっけから魚のスープめざして出かけていくのもステキだと思うし、ヴァンブーの蚤の市にも行きたい!そうして読み進めるうちに自分も一緒にパリを歩き回った気にさえなる、そして高山さんが辿ったのと同じ道をいつか歩きたい!と決意ににたものさえ覚える。高山さんの料理も、文章も大好きだから信用できるのかもしれないが、この本に嘘がないのだ。建物、人、景色、味、出会ったモノ、全てが高山さんというフィルターを通して、いきいきと迫ってくるのにうるさくない、読んでいて心地のいい本です。
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[ 文庫 ]
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アメリカ素描 (新潮文庫)
・司馬 遼太郎
【新潮社】
発売日: 1989-04
参考価格: 740 円(税込)
販売価格: 740 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
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・司馬 遼太郎
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カスタマー平均評価: 4.5
アメリカ論 歴史小説家である司馬遼太郎氏が書いたアメリカ文明・文化論です。氏は、日本・中国・アジア史で、有名ですが、その氏の目を通したアメリカ論を展開し、深いものがあります。西海岸のカリフォルニアに始まり、東海岸のボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、ワシントンDC,ポーツマスと巡ります。紀行文としても面白いです。巻頭には、氏の訪れたカラー写真も掲載されています。内容多く、考えさせられる本です。多くのこの種の本が、アメリカ文化課礼賛であったり、批判だったりするのですが、この本が、歴史の中での視点からアメリカが描かれており、氏ならではの本と言えます。さすがです。
読書の楽しみ 20年前の紀行本である。ちゃんとした歴史観に沿ってものごとをみているせいか、少しも古さを感じさせない。古さを感じさせないどころか、著者の専門外の経済についての文章など今の経済アナリストや名だたる評論家諸氏よりも的確で正確であった。著者の訪米少し前、学生として滞在していたせいか、読んでいるといろいろな分野の考えが膨らんで楽しく、久々に本を読む楽しみを堪能させてくれる一冊であった。
アメリカの活気と危うさ あの司馬遼太郎がアメリカを体験し,独自の文明観によって分析した本。
筆者は 『文明』 と 『文化』 というものを対比させ, “地球上に久しぶりに出現した一大文明” としてアメリカをとらえていた。 また,その特徴である明るさと活力の源のひとつとして人工的な文明思想を挙げつつも,それと表裏一体のところにある多くの問題点や危うさについて驚きと不安を交えながら紀行文風に語っていた。
80年代後半のレーガン政権時代に書かれた本だけど,今でもその分析の的確さは色あせておらず,今更ながら感心させられることが多い。 アメリカを知らぬ人にとってこの本はアメリカという国を知る上での格好の概略書たりうるし,また長年アメリカに滞在した人間がくり返し読んでも,なるほどと感心させられるところが多い。 ほんの数週間の滞在でアメリカという国をこれだけ洞察できてしまえるというのは,さすがとしか言いようがない。
筆者はかなり前から日本のバブル経済の破綻を予見していたことで知られるが,この本の中でも “モノをしだいに作らなくなって” ゆくアメリカの経済について直感的に “亡びるのではないか” という不安をもらしていたのがすごく印象的だった。
アメリカ文明論 昭和60年頃に読売新聞に連載された司馬遼太郎のエッセイである。
新聞社の依頼で初めて米国へ行った旅行記であるが、「司馬遼太郎のアメリカ論」になっているところが、きわだっていた。
25年前の旅行記だったので、時代遅れでつまらないのではないかとおそるおそるという感じで読みはじめたが、そんなことはなくてたいへん面白かった。
司馬遼太郎の筆力はたいしたもので、少し前の時代の映画を観ているような臨場感がある
アメリカの風景を映した映画を観ながら(観るようにして)、司馬遼太郎のアメリカ文明論を聞くのは楽しい。
日本や、アジアについては詳しいし、もちろん旅行も何度もしている司馬遼太郎であるが、ことアメリカに関してはまっさらの状態だった。
と、彼自身が書いているとおり、1回目の旅行記はおずおずとした雰囲気から始まった。
司馬遼太郎は、楽しげに軽やかに旅を重ねながらもアメリカというモノをしっかりと観察をし、旅行が終わる頃には「アメリカ文明」についてしっかりした枠組みをこしらえて、読者に見せている。
「アメリカ素描」には2回の旅行記が収録されているが、2回目の旅は司馬の仮説「アメリカ文明」を検証するスタンスで書かれているように思った。
「アメリカ文明」と打って出たところが面白い。
ええ?アメリカ文明かよ、でしょう? たかだか300年の歴史しかない国について、これを文明と定義している。
私は若い頃に森有正に夢中になっていた時代があったが、彼が欧州文明に押しつぶされそうになりながら書きあげた悲痛な欧州文明論とは対照的である。
文明の国での文化探訪 普遍性をもつ文明の一枚皮でできた人工の国アメリカに対する司馬遼太郎の文化探訪。
契約でできた人工の国アメリカに司馬がいった2年後にアメリカに法律を学びに行ったが、その時のアメリカ感はアメリカ人は歴史に憧れているという印象であったが、本書を読むとその感覚はむしろ文化に対するものではないかという事がわかった。
ただし本書でも繰り返し述べられている様にアメリカの凄さは、その文明のあり様が十年単位ぐらいで変わっていくことだ。現在のアメリカは司馬が見たものと変わっているだろうし、同時多発テロ後ではさらに変わってしまっているだろう。しかし、司馬がこころみた様にアメリカを白地図にものを考える作業はいつの時代には必要な事で、そのよき手助けになる本である。
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[ 単行本 ]
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セドナ天使の町 Angel Town SEDONA GUIDE
・相川 七瀬
【実業之日本社】
発売日: 2008-04-04
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 920円〜
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・相川 七瀬
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カスタマー平均評価: 4.5
相川さんはスピリチュアルな方なんですね 一時セドナに大変興味を持ち、読みやすいと思って購入してしまった本です。相川さんの正直な気持ちが綴られていて、読みやすく、特に彼女のファンでなくてもいい本だと思います。私はこの中で紹介されているマッサージ師さんが来日されているときにセッションを受けましたが、大変優しい方で、未来透視もしてもらいました♪セドナには、将来旅行してみたいです。この本には、大げさなスピリチュアルなことが書かれてないので、ちょっと気分転換したいなー、という時にパラパラ見てます。
読みやすい 著者の相川七瀬さんというのがどういう方かということを知らずに、単にセドナのことを知りたくて購入しました。 スピリチュアル系に入りすぎもせず、でも、自分の信じていることは、「自分の気持ち」「自分の言葉」で書かれているところがよいと思いました。 旅行ガイドでもないし、きちんとした読み物でもなく、どちらかというと女性雑誌の特集のような感じです。 あっと言う間に読めます。 私にとっては、ちょっと物足りない気持ちは残りますが。
旅行ガイドとして成立ってます セドナを扱った書籍はたくさんありましたが、セドナという土地の性格上、ビジュアル的に訴えるだけのものや、スピリチュアルな面からのみとらえられたものばかりだったような気がして、旅を愛する私としては、どれもピンときませんでした。
しかしこの本は、ボルテックスガイドに始り、ショップ・レストラン・宿データも載っていて、旅行ガイドブックとしても役立つような内容になっています。もちろん、写真もたっぷり(大きく美しいものではありませんが)なので、ビジュアル的にも楽しませてくれます。
とにかく、本のサイズも比較的コンパクトなので、このまま旅行に持っていきたいくらい大満足な内容でした!(なのに星4つなのは、やはり完全なる旅行ガイドではない為です)
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[ 文庫 ]
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南海楽園―タヒチ、バリ、モルジブ…サーフィン一人旅 (講談社文庫)
・武田 圭
【講談社】
発売日: 2000-06
参考価格: 790 円(税込)
販売価格: 790 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 100円〜
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・武田 圭
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カスタマー平均評価: 5
バカンスまでの時間つぶしあるいは移動中の楽しみ 自分でお金を稼いで好きなことをする。贅沢という人もいるかもしれないが、そういう人にこそ読んで頂きたいです。一生懸命働いたら、オフは切り替えて好きなことをしようと思う本です。ただ、やはりサーフィンをやらない人間には想像できない用語もあり。青い海と人とのコミュニケーションが大好きな人は飛行機の友にもってこいだと思います
とっても面白いです! こちらのレビューを見て購入しました。 私自身、サーフィンをした事もする気もないのですが、それでもとても楽しく読ませていただきました。 いい波を探して旅をする、その過程がとてもテンポ良く書かれています。 爽快感があって、忘れていた何かを思い出させてくれるような、素敵な本です。
バーチュアル (サーフ) トリップ! 私自身はサーフィンはしないのですが、島や海のある場所に旅行するのが好きなので、面白そうだなと思って購入してみました。読んでいると、まるで自分が旅行に出かけているような感覚になります。サーフィンの話も面白いですが、旅行に出かけるプロセスや、旅行中の現地の人との関わりあいなど、興味深く読めました。
サーフィンの面白さというよりは 文句なしに面白い一冊。 湘南の海で生まれ育ち、サーフィンとともに生きてきた著者。サラリーマンではあるが、休暇のたびに海外の巨大な波を求めて出掛けていく。タヒチ、ブラジル、レユニオン、バリ、オーストラリア、コスタリカ、ニュージーランド、サモア、トンガ、モルジブ。 良い波に出会えることもあれば期待はずれに終わることもある。しかし波を求めて旅すること自体が楽しい。 正直に言ってサーフィンそのものの魅力はあまり伝わってこない。しかし波を求めるひたむきさ、波を見つけた喜びが素直に伝わってきて一気に読み終えてしまった。
これは最高です! この本を読んでいると自然と「ニヤニヤ」してしまいます。 まだ見ぬ海外の波を求める手始めに読むと参考になるのでは? とにかく海外トリップしたくなるような内容です。 是非!!おすすめでーす!!!
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[ 文庫 ]
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アジアパー伝 (講談社文庫)
・鴨志田 穣 ・西原 理恵子
【講談社】
発売日: 2003-05
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
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・鴨志田 穣 ・西原 理恵子
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カスタマー平均評価: 4.5
ご冥福をお祈りいたします 第三世界を舞台にした物書きは掃いて捨てる程いるが、ただの観光旅行好き、ただの第三世界フェチを除いたらいくらも残るまい。鴨志田穣はそのいくらも残らない内の一人だった。彼の作品がもう二度と世に出ることがないと思うと残念でならない。このレビューをみてくれた方でまだ鴨志田穣の本を手にとった事が無い方、ぜひ読んであげて下さい、そしてこんな男がいたということを知ってあげて欲しい。享年42歳。本当に残念です。
追悼 鴨志田穣享年42歳。
死因は腎臓がん。
アルコール中毒、吐血と入院。彼の健康状態が悪いことは著作に何度も書かれていたが、それでもその早すぎる死には驚かされた。
彼が世に知られるきっかけは有名なマンガ家、西原理恵子さんと出会い、結婚したことだった。
そのため彼の著作は西原さんのファンが買うことも多く、彼の人気は彼本来の実力ではないという批評もあった。
しかし彼の著作を改めて読み直してみて、私は思った。
世の中には面白くて興味深い体験をしながら、それを発表する機会を与えられない人が大勢いる。
だが鴨志田氏は「西原理恵子」を通して自身の貴重な体験を語る場を得た。
そして更に彼は「西原理恵子」という体験をすることで、より面白くなったのだ。
私は西原さんを通して鴨志田氏の文章を読むことができたという幸運を嬉しく思うと同時に、それがもう読めなくなったという不幸を悲しく思う。
このアジアパー伝は彼の代表作である。
あなたもこの一連のシリーズを読むことで、氏の文章が読める幸運とそれを失った不運を理解できるはずである。
是非とも読んでいただきたいと私は希望するものである。
ややっ 不覚にも感動しました。滂沱の涙に明け暮れ・・・って程ではありませんけど。
鴨ちゃんの文章って、別に上手くないけど(もっとも言われるほど下手とも思わない。西原ファミリーではゲッツ氏のほうが下手な気もたまにするし)今回は本当に染みた。
最初の単行本なので、比較的ネタが粒よりなのもあるけど
やっぱ白眉は「おともだち」の話でしょう。
これほど、地べたをはいずる人間の辛さを表現した話も
そうはない。特に4.5行久々に抜書きしたい箇所があった。
鴨ちゃん、気取らずにこういうの書いてよ。
本当に血で傷を表現したように生生しくて
書くのが辛いのもわかるけど鴨志田穣が文章でやっていくのに
一番切実で説得力のあるテーマだよ、これ。こういう軸があれば
いつもの「すごい事になってるにもかかわらず、今ひとつ
すごい感じがしないエッセイ」も絶対「すごいエッセイ」になるのに。
そんな鴨ちゃんの側にいて、一番苦労したであろう
西原さんの漫画も彼女らしいあっさりした画風ではあるが
例によって異様なまでに鋭く「おともだち」話もリリカルながらに
深い感慨をもたらす。
橋田さんを偲んで 報道カメラマンとしてイラク戦争で殉職された橋田信介さんが
生前に「恥だから」と封印していたポルポト兵士による拉致。
まさか同行者が鴨で、西原と結婚したばかりにギャグ話に
されるとは(笑)
橋田さん、天国で笑っていますか?
壮絶な話 2000年に出た単行本の文庫化。西原氏の漫画を楽しみたいなら、単行本を選ぶべきだろう。 西原・鴨志田夫妻による『アジアパー伝』の第一作。鴨志田氏がアジアで体験したとんでもない話が色々と書かれている。ただ、氏の処女作であるためか、文章がつくりこみすぎている。笑えないオチがついている。 西原氏の漫画は、一応、挿し絵として書かれたもの。第一作ではまだ、挿し絵としての意識が感じられる。次作以降は、本文とは全く関係ない世界が展開することになって、驚かされる。 アジアの悲惨な状況を笑い飛ばして良いのか、真面目に捉えるべきなのか、迷う。
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[ 単行本 ]
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京都、仏像をめぐる旅 (集英社be文庫)
・吉田 さらさ
【集英社】
発売日: 2008-04-18
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
Amazonポイント: 8 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 500円〜
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・吉田 さらさ
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カスタマー平均評価: 5
たのしい教科書みたいだな。 私は著者の吉田さらさ先生の大ファンで著作のほぼすべてを読んでいます。
50年近く京都へ通い続け、かなりの数のお寺へ行っているにもかかわらず
知識が断片的で、やれどの寺の仏像が、枯山水の庭が、襖絵がいいなど
抽象的な見方から脱皮できませんでした。野球のルールをろくに知らず、
やれイチローや松井がすごいと思うのと一緒です。昨年中頃先生の著作を知り、
今までの京都の旅の仕方はなんと無駄で非効率だったのかとショックを受け
また反省させられました。
独特の温かいユーモアと省エネのセンスの中、現場実証主義に基づいた具体性と
夢のある豊かな文章力で読者を一気に読ませます。
世にある観光案内ブックのたいくつで形式的で画一的な書き方やグラフィック雑誌
と見まごうばかりの本とはまったく違って、たのしくバランスよく系統的な知識が
得られる上質な内容です。
いわゆる「京都本」は書店にたくさん並んでいますが、ガイドと紀行をこれほど
両立させている作品はあまり見当たりません。
とくにこの最新刊は京都の寺めぐりの「教科書」的な本といえる完成度の高さです。
仏像の基本知識や基本の4つの寺の解説を理解すれば(簡単に理解できる。)
どの寺に行っても効率的で実りの多い拝観ができると思います。
7つのお勧めコースもちょっぴり玄人っぽくお勧めです。旅の伴侶として携行し、
本に書き込みをしながら寺を巡れば、実り豊かになると思います。
この本の内容をヒントに読者の主体的な行動を期待するようなメッセージが著者から
発せられているのを感じます。また先生の京都への知識と愛着がますます深まるのを、
抑えめな筆致から実感した最新刊です。
仏像本を読むならこれがいちばんでしょ 最近は仏像ブームで、いろんな本がでてますが、僕にはこの本が一番です。
興味があっても、仏像とばかりに小難しい内容の本だとひいてしまうのですが、
さらさんの本は読んでいて、素直に楽しめます。
この本は僕を、仏像の世界へ優しく導いてくれる気持ちよい作品になってます。
ぜひみなさんも、手にとって読んでみられることをお勧めします。
そうだ、京都に行こう いつも旅行はツアーばかりです。
ばたばたと見て回っていますが、この本を読んで、
ゆっくり自分のための時間を持ちたくなりました。
京都に行ってみたくてたまらなくなっています。
仏像の本なのに、気取らない、流れるような、
楽しい京都案内になっています。
奥深いことを、こんなに楽しく解説してくれると
お寺に行っても、うきうきしてしまいそうです。
若い世代にもぜひおすすめしたい本です。
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[ 文庫 ]
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東京の下層社会 (ちくま学芸文庫)
・紀田 順一郎
【筑摩書房】
発売日: 2000-03
参考価格: 998 円(税込)
販売価格: 998 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 579円〜
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・紀田 順一郎
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カスタマー平均評価: 4
ふるさとは貧民窟なりき(小板橋二郎著)をあわせて読むべき 「「下層社会」に生きた人々の人生は悲惨である」という前提から出発したのでは、スラムに生きた人々の実際の姿を描き出すことはできないと思います。
この著書の限界は、筆者が、結局のところ、実際の「下層社会」の生活の中に、深く分け入っていないところにあるよう思う。外からは悲惨に見える場所であっても、そこに生きている人は、笑ったり怒ったりしながら、したたかさを持って生きている。ほとんどの場合。
貧困で凄惨な経験をした人は実際にいただろうし、現在も間違いなくいる。そのような人たちに、何らかの社会的政策がなされることは当然ですが、貧困の中に生きる人=みじめな人生を送った人 というような安直な捉え方をしていると、そこに生きる人を、一個人として見ることの重要性を見失うのではないかと思います。
この本に興味をもたれた方は、ふるさとは貧民窟なりきを是非併せて読んでください。
昔の貧困の話だが、現代で無関係ではいられない ”下層社会”とタイトルにあるが、最近はやりの格差問題、下流問題の本ではない。明治?昭和という、日本の近代に存在した、凄まじい貧困の歴史にスポットを当てた、我々がよく知る歴史とは違う暗黒の歴史の本である。
戦前、東京では三大スラム街といわれる、四ッ谷鮫ガ橋、下谷万年町、芝新網町などの大規模スラム街が存在した。本書は、そこでの貧民の生活を、同時代のルポタージュや新聞記事をもとに、丹念に掘り起こしていく。
そこにあったのは現代の我々からは想像を絶するような絶対的な貧しさだ。
残飯を煮染めて糊のようにした料理を出す残飯屋と、そこにに群がる貧民たち。
生活の糧にと、下水まで降りて、上流の陸軍施設から流れてくる米粒を拾う女たち。
服も満足に買えず、ただボロ布を見つけてきては、上に羽織るだけで、着たきりのままになっている人たち。
中でももっとも心を打たれたのは、ある貧民一家の記録である。医療費を満足に出せず、一家が次々と倒れていく。稼ぎ手がいなくなるので医療費が稼げず、さらに健康状態が悪化していく、その凄惨な悪循環の過程だ。一家の末路は分からないが、筆者は冷徹に”一家が全滅したであろうことは想像に難くない”と結論付けている。社会保障がない時代にあって、死はあまりにも身近な存在だったのだ。
驚くべき事は、明治?大正にかけて、時の為政者たちは貧民対策をなんら嵩じてこなかったこと。すべては貧民の怠惰のせいにし、貧困問題は無視し続けていたのである。だが実体は全く違う。どれほど働いても、満足に食べていく事すらできない、それが貧民社会だったのだ。もちろん日本全体が貧しかったせいもあろう、だが責められるべきは為政者、哀れまれるべきは搾取され続けた貧民たちである。
昭和期に入りようやく社会保障制度の原形が芽生え、それが完成するのは戦後になってからだった。国民皆保険制度、社会福祉制度、近代から現代にかけて乗り越えてきたものが、確かにここにある。ノスタルジアで美しく語られる事が多い近代も、実は一歩間違えると誰もが貧困に転落してしまう暗黒の時代でもあったと本書では語られる。
今日の日本では、新自由主義のもと、格差が広がるのは当然と見る目も多い。だが人間、努力や才能だけではどうにもならない運命というものがある。そのセーフティーネットとしての社会制度、それが無い時、社会からあぶれた人がいかに悲惨な末路を辿るのか、その教訓をまさにこの本は与えてくれる。社会保障の削減など行き過ぎた新自由主義への警告をこめて、まさに現代にむけ問題を提起してくれるこの本に、私は5点満点を献上したい。
決して難しい本ではない。文体も読みやすく、文庫で気軽に読める本だ。社会問題に関心をもつ人なら、ぜひ一度読んでみて欲しい
今の豊かさは幻か たかだか数十年前の日本には、今の日本人とは違う人々が住んでいたのではないか、
本書の舞台は、日本ではないのではないかとまで思わせる内容だ。
日本人とは、こういう国民だという思いがそれぞれ日本人にはあるだろうけど、そのひとつひとつがひっくりかえるに違いない。
自分の日本人感をひっくり返すためにも読むべきだろうと思う。
もちろん、ぼくもひっくり返っておたおたしている。
本書に出てくる日本人の子孫が、目の前にいる日本人だとは、なかなか思いがたい。
そして、自分の先祖は、いったいどこでどんな暮らしをしていたんだろうかとおもう。
東京風俗記録集として かつての東京の貧民生活の記述を集め解釈した本。1900年前後の文献が多く収載されており1世紀前の貧困な生活の実態を知ることができる。不潔な木賃宿、長屋の近親相姦、残飯商い、殺される赤ん坊、娼婦の悲惨、女工の虐待などなどリアルである。
かつて治安が低かったことをこれでもかと打ち付けられちょっと疲れるが、ここまで時代を戻してはいけないなと読後前向きに時代と向き合うこと請け合いである。
わたしも覚えがある 本書に書いてあるような極貧生活は、つい最近の出来事で、いまのわたしたちにも無縁ではありません。国の舵取りに失敗したり、天変地異等で食糧事情がわるくなれば、あっという間に、こういう生活に舞い戻ることもありうるとおもいます。
また、身の回りにも、これほどではないにせよ、生活困窮者がすくなくないことを、わすれるわけにはいきません。幸運にも成功したひとたちは傲慢になりがちで、経済弱者をさげすさんでいますが、事情はけっして単純ではないはずです。この分野を取り上げた著者に敬意を表します。
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[ 文庫 ]
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イタリアものしり紀行 (新潮文庫)
・紅山 雪夫
【新潮社】
発売日: 2007-04
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 294円〜
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・紅山 雪夫
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カスタマー平均評価: 4
究極のイタリア・ガイドブック 1995年にトラベルジャーナルから出た『イタリアの古都と街道』(上・下)の改題・文庫化。ただし、かなり内容は切り貼りされているらしい。もとの本から、日本人が良く行くスポットを中心に再編集されたとか。
都市ごとに観光スポットが紹介されている。取り上げられているのは、ローマ、アッシジ、シエナ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ミラノ、ナポリなど有名どころが多い。しかし、遺跡、絵画、教会、建築などについて実に詳細な説明がなされている。しかも、その説明が分かりやすくて面白い。
ガイドブックとして現地で使うのみならず、自宅で読んでも楽しい本であった。
写真も多数が収められている。
イタリアのさまざまな街の魅力を紹介 (1)どんな本か
「ヨーロッパものしり紀行」の著者によるイタリアの街々の紹介本。1995年の「イタリアの古都と街道」(上・下)(トラベルジャーナル社刊)の文庫化。
「ヨーロッパものしり紀行」が、くらしとグルメ編、建築・美術工芸編など事項別に編集され、ヨーロッパ文化のさまざまな面を解説しているのに対して、本書はイタリアの街別に編集されている。内容も、実際にその街を歩くという形をとっており、知識中心というようりは、実際の旅行者に適した内容になっている。
(2)おもしろいか
本書は、単なるガイドブックではなく、その街の歴史や特徴を興味深く書いており、なかなかおもしろい。また、ローマやフィレンツィエやベネツィアのような有名都市だけでなく、アッシジやサン・ジャミーノのような街、さらには山岳地帯の紹介まで幅広い。イタリアの多面的な魅力をうまく紹介しており、なかなか興味深い本といえる。
ただ、私自身のことを言えば、当面イタリアへの旅行予定がないことから、モデルコースや写真適所の紹介の部分が多すぎて少したいくつな部分もあった。その点で星4つ。
これから旅行する人にとっては、読むととても参考になり、旅の興趣が深まる好著だと思う。
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