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[ 文庫 ]
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Land Land Land―旅するA to Z (ちくま文庫)
・岡尾 美代子
【筑摩書房】
発売日: 2007-04
参考価格: 945 円(税込)
販売価格: 945 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 258円〜
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・岡尾 美代子
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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アルペンガイド9 白馬・後立山連峰 (ヤマケイアルペンガイド)
・中西俊明
【山と溪谷社】
発売日: 2008-05-29
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 1,290円〜
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・中西俊明
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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孤闘―Fighting Alone
・斉藤 実
【角川書店】
発売日: 2003-08
参考価格: 1,785 円(税込)
販売価格: 1,785 円(税込)
Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 495円〜
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・斉藤 実
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カスタマー平均評価: 4.5
男の有りよう 陸の生活と50歳を過ぎてからの海の日々。
どちらも、見事な有りよう。
現在は西回りで世界一周の途中。
背骨が、シャキッとしますよ。
生き様と死に様を語る作品である! シングルハンド、高齢者、世界6周、泣く子も黙るケープタウン、間違いなく偉業を成し遂げた方で、その航海記とすればケチをつける点などあるはずもない。ただ、作家ではないので仕方がないが、文学としてのお勧めまではいかないので★4つとさせていただいた。
なるほど、世の中、運のいい奴と悪い奴の2通りがある!との明言には改めて考えさせられるものがあった。
格差とか、勝ち組・負け組とか、巷には言われているけど、運の有無で生き様が左右されるものではないのだろう。要は世間や他人のせいにしてはいかん!ということである。
自分の祖父母もそうであったが、作者同様、確かに昔の日本人は気骨だった。
ところが今の風潮は、人生80年とか、ターミナルケアとか、介護とか、他人に頼ってでも生き長らえることが美徳で、死というものは否定的にしか捉えていないのではないかな?
本作を読み終えて感じたことは、生き様、死に様は自分自身で遠慮なく好き勝手に決めたい!という気持ちがこみ上げてきたことだった。
著者の生き様から本質が垣間見る 日本では良く知られた白石康次郎の作品をはじめヨットの作品は何冊か読んだが、それらの作品に述べられていることと大して差はない。
ただ、普通の人がやったことがないことを成し遂げた人間が書くこういう書籍は自己啓発的な側面も併せ持つことが多いが、本書を通してある種の本質とも取れる記述が数箇所に渡って書かれていたが、それらの箇所には大いに共感を覚えた。
本書を通して鬱が原因で自殺してしまった多田氏など著名なヨットマンの名前が出てくるので、他のヨット作品と合わせて読むと理解がより深まるものと思われる。
冒険的な読み物が初めての方、ヨット書籍が初めての方、人生の路頭に迷って目標を失っている方、落ち込んでいる方には参考になると思います。
感動しました! ^^ → ★★★★★! ヨット関連の本でこんなに感動したのは久しぶりです。
こんなに潮気のあるヨットマンが日本に現役でおられることをすごく誇りに思います。
ヨット乗りなら必読の一冊です!!
私もヨットに乗りますがどちらかというとレースよりはクルージングが好きなタイプです。
でも全然違和感なく一気に読破させられました。^^;
著者の斉藤 実さんはサーフィンの世界でいう”リアル・レジェンド”だと思います。
レースや航海の実績も凄いですが、生き方のカッコ良さがまたスゴいっ! ^^
魂が震える瞬間 思わず背筋が伸びて自分のぬるま湯のような生活がとても恥ずかしく思えた。命と背中合わせに過ごす時間はきっと怖さと煌きの入り混じった世界なのではないかと思う。失うものも数知れず、しかし手に入れたものは言葉で表しきれないくらいの大きな物ではないだろうか?かつて著者本人に会った時に言われた言葉に「機械なんかあてにすんなよ。ぶっ壊れればただの箱だ」なんて乱暴な言葉だと思ったが命をかけた環境で生きるには当然の言葉なのだ。甘ったれた日常に眠りかけた感性が思わず飛び起きた一冊です。
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[ 単行本 ]
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D22 アンコールワットとカンボジア―2007~2008 (地球の歩き方)
【ダイヤモンド社】
発売日: 2006-11-18
参考価格: 1,764 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 479円〜
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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ライド・ライド・ライド
・藤代 冥砂
【スイッチパブリッシング】
発売日: 1999-08
参考価格: 1,449 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,400円〜
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・藤代 冥砂
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カスタマー平均評価: 5
今までに無い刺激的な旅行記 文中で、筆者は世界各地の女性と関係を持っているが不思議と淫靡さは無い。一時の快楽、というだけでなくその女性に真剣に向き合っているらだろう。恋多き女、ならぬ恋多き男とでもいうべきか。 私の好きな冒険小説作家が作品にこんな事を書いている。 「ある国の事を本当に知りたいと思ったら、その国の市場に行き、大衆食堂で庶民の食べる料理や酒を飲み、買ってでもいいから女を抱くこと。」 売買春の道徳的な是非は別にして、なるほどと思った。確かにその国の女性を抱くことはいろんな文献や資料を読んだり、観光名所を普通に旅するよりも、はるかにその国の体温やぬくもり、国民性を感じる一番の近道であるかもしれない。男にとって、女は常に憧憬の対象であり、その存在は大きい。女性は偉大なのだ。 作者はまだ見ぬ世界の美女との出会いに期待を膨らませながら、新たな国を目指す。名作「深夜特急」とはまた違った、本能と若さのホトバシリを感じさせる快作です。女性にもオススメします。
人生 自分に必要な分の荷物とカメラを持って旅に出たいと強く思った。 今すぐにでも。 同じ時を生きている人に出会って、恋をしたいと思った。 たくさんの人生を感じたいし、たくさんの人生に触れてみたい。 人生ってすばらしいっ!!
幸せの余韻 わたしは女。かれは男。 この本に出会ったとき、不覚にも、藤代冥砂に抱かれたいと思ってしまった。どこで?日本で?それとも、まだ見ぬ楽園で? 恋をすれば、したいことはひとつ。 それはみんな共通のはずなのに、まぁ、ペースは人それぞれだけれど、 妙にじらしたり、はぐらかしたり、計算高くなってしまったり。 女の私から見て、藤代冥砂は、最高にいい男で、同時に最低な男であるに違いない。 それなのに、許してしまうのはなぜだろう? 写真家だから?それもあるかもしれないのだけれど、卑怯な感じが全くなく、やはり、幸福感が残るからだろうと思う。 その幸せの余韻を、女はほんとは求めているのかもしれない。 エッチな男の人も、かたい女の人も、そうでない人も一度は読んでほしい本です。
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[ 大型本 ]
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改訂版 多摩川すいすい自転車旅マップ (第2版)―河口から源流まで、日本一メジャーな多摩川を知り尽くす旅 (自転車生活ブックス 7) (じてんしゃといっしょにくらす自転車生活ブックス)
・自転車生活ブックス編集部
【ロコモーションパブリッシング】
発売日: 2009-04-23
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
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・自転車生活ブックス編集部
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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東京散歩マップ
・散歩マップ編集部
【成美堂出版】
発売日: 2009-02-11
参考価格: 1,100 円(税込)
販売価格: 1,100 円(税込)
Amazonポイント: 11 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 698円〜
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・散歩マップ編集部
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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LE HALL―読み継がれるコンシェルジュのバイブル
・池田 里香子
【オータパブリケイションズ】
発売日: 2009-02
参考価格: 2,310 円(税込)
販売価格: 2,310 円(税込)
Amazonポイント: 23 pt
( 在庫あり。 )
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・池田 里香子
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カスタマー平均評価: 4.5
社会人であれば、ホテルマンでなくとも一度よんでみるといいかも。 ホテル関係の本を探しているときにこの本に出会いました。
コンシェルジェを目指している人だけでなく、社会人として仕事をしていく上で出会う理想と現実とのギャップ、壁を感じた時に読むと気持ちを新たにまた頑張れるような本です。
仕事をしていくってことがどんなことかを静かに語ってくれている気がします。
どんなつまらない仕事と思われることも、見方や気持ちを変えていくだけで全く違うものになるってことに気づかされるような本です。
ホテルだけでなく、仕事をしていく誰もがこの本の中にかかれているような気持ちで仕事ができたら、きっと素晴らしいと思います。お勧めです!
とても参考になった タイトルと表紙に興味を持ち購入いたしました。
私もコンシェルジュについていろいろな著書を読みましたが、
ヨーロッパでこのような本が広く読まれているということは知らず、
大変驚くと同時に、日本でもきちんとしたスタンダードの確立が
必要であると感じました。
(コンシェルジュという言葉ばかりが独り歩きしている感があるので)
日本でも末永く読み継がれていく本になることを祈ります。
バイブルと呼ぶのにふさわしい本でした 「バイブル」という言葉に魅かれて買ったのですが、その期待を裏切らない内容でした。
基本的な心がまえ、細かい業務内容とアドバイス、人間関係や信頼の話、社会的役割まで、
分かっていたつもりでも改めて読むと非常に勉強になりました。
そして、コンシェルジェという仕事がどれほど責任が重く、簡単な気持ちでは務まらない
ということを実感しました。
著者の池田さんの言葉と、フランス語の原作?を翻訳した部分があるのですが、
翻訳の部分は表現が少し堅いかな、と思いました。
時間が空いたときに暇つぶしに読むという感覚ではなく、教科書として腰をすえてきちんと
読むといった感じでしょうか。
だからこそ、接客の研修・教育で使うといいかもしれませんね。
ここに書かれていることが本当に実践できたら素晴らしいと思います。
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[ 単行本 ]
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地域からのエコツーリズム―観光・交流による持続可能な地域づくり
・敷田 麻実 ・森重 昌之 ・高木 晴光 ・宮本 英樹
【学芸出版社】
発売日: 2008-05
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 2,100 円(税込)
Amazonポイント: 21 pt
( 在庫あり。 )
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・敷田 麻実 ・森重 昌之 ・高木 晴光 ・宮本 英樹
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カスタマー平均評価: 5
読み易い入門書 章の最初の方ではエコツーリズムを広範的に捉え,その後段々と細かい話へと範囲を落としていく形式で書かれており,その中でマネジメント側,実施する地域側の立場を分かり易く,体系的にまとめてある読み易い入門書であると思います.もしエコツーリズムがよく分からないという人が読むのであれば,大変分かり易くすんなりと飲み込める内容です.エコツーリズムを題材に論文(環境評価や環境教育の波及効果,観光学的なもの)を書く人が読むのであれば,現場を机上で把握できる点で名著であると思います.
エコツーリズムという観光がわかる本でした エコツーリズムは時々聞いたことがあったのですが、それがなんなのかはよく解りませんでした。でも、なんとなく、自然大好きの私ならいいか、と思って読み始めたら、これがけっこう楽しい本なのです。
面白かったのは、本の中にあるモデルのたとえです。8の字型のモデルなのですが、エコツーリズムだけなく、私が中途半端ですけどかかわっている地域づくりにも使える!と思いました。きっと経験豊かなNPOの人たちが大学の先生と一緒に書いたから、役立つし、わかりやすいのですね。
でも浮かれてばかりでなく、エコツーリズムを地域でしっかり考えなければならないということも解らせてくれる本です。
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[ 文庫 ]
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増補版 時刻表昭和史 (角川文庫)
・宮脇 俊三
【角川書店】
発売日: 2001-06
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 85円〜
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・宮脇 俊三
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カスタマー平均評価: 5
自ら「御三家」の一つと称した代表作。 昭和初年から敗戦後までの世相を鉄道を中心に描いている。半ば作家の半ばジャーナリストの目で描かれている。例えば通学駅だった府中駅が初めはガラガラだったのが、日中事変以後、朝のラッシュ時など大変な混雑振りに一変したことなど。事変以後は軍需に支えられた好景気でプレ高度成長期といってよいものだったのだ。旅行もブームで社会全体が活況を呈していた。当時戦争を止めていたら大不況になり、社会は大混乱に陥っただろう。当時としては珍しく息子の趣味に理解のある裕福な両親に恵まれた宮脇少年も比較的呑気に汽車旅行をしている。真珠湾以後も庶民の生活は逼迫しながらも日常性を保っている。ミッドウェイの大敗はすぐに中学生の間にも知れ渡ったが、この時期でも観光旅行客は多かったらしい。B29の空襲も初期は軍事工場等に限定されていた。これがルメイが司令官になったことで一変する。日本中の大小都市への無差別焼夷弾爆撃に変わるのだ。人間性も一変してしまう。将校等の低脳ぶり、権力を握って豹変する小市民(旅館の女将、米屋、農民。)憲兵の如き車掌など。汽車マニアの宮脇さんは日々狂気の度合いを深める世間に揉まれながらも、自己の趣味に没入することで、驚くほど動じない。汽車に対する偏愛=マニア=狂気が、戦争の狂気に巻き込まれることから防いでいるようだ。最も印象的な人物は父長吉だ。有名な「黙れ事件」以降、代議士の地位を失い、愛息は配属将校に苛められ....と鬱屈した日々を送るが、人間としての品位と良識、勇気、息子への愛情を失わない。車中で特等席に陣取る陸軍将校に向かって「近頃の軍人は増長しとる。」と、この日露戦争の英雄が一喝する場面は迫力がある。玉音放送も汽車旅行中の駅前で聴くことになる。さすがに茫然自失、時が止まったかのような衝撃を受けるが、正気付けてくれたのはこんな時でも時刻表通り走る汽車の響きだった。
渾身の作 1980年に角川選書として出たものの文庫化・増補版。 もともとは1945年8月15日、米坂線の坂町駅で日本の敗戦を知ったシーンで終わっていたが、新たに5章が加えられている。戦後の混乱のなか1948年までの鉄道の様子が描かれている。 宮脇氏が自身の作品のなかでもっとも愛したことで知られる一冊。著者の意向で何度も復刊され、版型を変えたりして出されたが、売れ行きは芳しくなく、何度も絶版になったという。 確かに現代の鉄道ファンが敬遠しそうな重い内容である。1933年から書き出されて1948年に終わる。戦争へと向かう暗い世相、戦中・戦後の残酷な物語。いつもの宮脇氏の気楽な旅とはまったく違う世界である。 確かに、軽い作風の作家が歴史的に思い作品を手がけると、失敗することが多い。しかし、本書は宮脇氏の魅力が最大限に発揮された良作である。読んで欲しい一冊だ。
昭和の始まりから戦後直後まで この本は昭和8年から昭和23年、すなわち「昭和前期」の「鉄道」・「旅行」・「社会情勢」・「作者の家庭事情」などを書いたものである。
今や若者の街となった「渋谷」の昭和8年当時の様子に始まり、開業間もない「丹那トンネル」と特急「富士」・「燕」見物の旅、四国旅行、開業6年目の清水トンネル、御殿場線、黒部峡谷鉄道、北海道旅行、関門トンネル・・・・・ 戦前から戦中・戦後にかけての「日本の鉄道の様子」が垣間見え、「歴史的資料」としても価値が高いように思う。宮脇俊三氏の作品には、そういった「付属的価値」がいろいろついてくるところが、まず評価できる。
そして、青春が「戦争」と重なった作者の成長の様子・・・・・、終戦の日も鉄道で移動し、駅で「玉音放送」を迎えた・・・・・など、「作者がなぜ紀行作家となったのか?」という質問にもある程度答えてくれ、さらに「日本の鉄道の凄さ」をつづる内容の部分では心に何か衝撃を受けるなど、各所で素晴らしい描写がされていたように感じた。
「時刻表2万キロ」・「最長片道切符の旅」とは若干ジャンルが異なるものの、内容としては前2作に劣らず、いや遥かに上回る部分も感じられる本のように感じた。「宮脇俊三」という人物について知りたい人、「昭和前期の鉄道」に興味のある人は、ぜひ読んでもらいたい。
昭和、未だ朽ちず 近ごろ懐古の眼差しをもって語られることの多くなった昭和時代。その戦前、戦中の生活、社会、文化を鉄道と時刻表を通して見事に描いた不朽の名作です。
作品は自伝的な色合いが濃いのですが、人一倍多感な宮脇少年が見たもの、感じたものは同時代の日本人が共有していた感覚を表していると言ってよいでしょう。臨場感あふれる描写はどれも秀逸です。さらにその構成の鮮やかさ。平和で文化的な生活が徐々に、そしてあるときから急に戦争に押しつぶされてゆく。そしてついに玉音放送で日本人は敗戦を受け容れる。しかしその瞬間にも列車は超然と動いていた。何という圧巻の幕引き。この感動と鮮やかさは何度読み返しても色褪せません。 戦後日本の鉄道は交通の主役から解放され、車や飛行機といった強敵に押され、平成になっても地位は下がり続けているようです。しかし宮脇氏の見た偉大なる昭和の鉄道はこの作品によっていつの日にも私の眼前にリアルに再現されることでしょう。「昭和、未だ朽ちず」です。
日本の鉄道 これは「時刻表2万キロ」で多くの読者を魅了させた著者の、激動の時代―すなわち昭和の戦前・戦中・戦後直後の旅行記であり、鉄道記であり、社会記、家族記、そして成長記であると言えるだろう。幼年時代の山手線と渋谷の記録(第1章 山手線―昭和八年)に始まり、著者が時刻表にはまっていった切欠、戦前の優等列車への作者の羨望(第2章 特急「燕」「富士」「櫻」)、開通間もない丹那トンネルや清水トンネルへの旅行記や戦前の黄金時代の鉄道・旅行の様子が描かれた後、旅行が抑制され、そして次第に禁止されていった戦時中の緊張した旅行(第9章、第一種急行1列車博多行―昭和十九年 等)、終戦日の鉄道と著者の記憶(第13章 米坂線109列車―昭和二十年)、そして終戦後の混乱した時代の鉄道旅行などが描かれる。 自分は買ってからもう何十回と読み返しているが、それでも読み返したくなる神秘的な何かがこの本にはこめられているように感じた。 特に第13章の終戦時の記録、そして増補版に付けられた敗戦後の鉄道についての概要的記述は感動的である。鉄道は歴史の転換点のときも、敗戦後の混乱の中でも動いていた―日本の鉄道員の偉大さ、鉄道というシステムの凄さと素晴らしさがしみじみと感じられた。敗戦直後の日本国民に生きる希望を与えた物の中に「鉄道」は間違いなく入るだろう、と確信させられたのである。 この作品は「時刻表2万キロ」に匹敵、いやそれ以上かもしれない著者の名作である。ぜひ一度読まれる事をお勧めする。
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