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[ 単行本 ]
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タイム・フォー・ブランチ はなの東京散歩
・J‐WAVE“TIME FOR BRUNCH”
【PARCO出版】
発売日: 2004-12
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
Amazonポイント: 14 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 217円〜
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・J‐WAVE“TIME FOR BRUNCH”
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カスタマー平均評価: 4.5
お気に入りの一冊 はなさんと言えば、1990年前後にnonnoのモデルをされていたように記憶しております。当時のわたしははなさんがnonnoのモデルをやっていたことで同誌のファンになりました。30代に入りますます素敵になっていく彼女が過去数年間ずって出演されつづけているJ?Waveの日曜日正午の番組、タイムフォーブランチを一冊の本にまとめたものです。はなさんのインテリジェンスと感性あふれる文章、彼女の素敵な写真、そして四季折々の東京の街角が出てきます。自分の行ったことのある街、お店が出てくると、思わず『はなさんも行ったのだな?。あ、同じもの食べてる。』など思ってしまいます。東京でお散歩にぴったりのお店や、デートなどで使いたい方は参考にされるとよいと思います。最近のものは、J??Waveのホームページに出ています。
東京の魅力 引っ越してきて東京の狭苦しさにウンザリしていましたが、 今では住めば都。ラジオでこの番組を知って楽しみにしています。 そういえば類似でHANAの東京散歩というのがあって、自分の方が早い(ブログの開設時期)と言ってますが、実際は番組の方が1年以上早くこのタイトルを使用しています。このサイトを見た時は「はなさんがブログやっているんだ」と勘違いしました。写真集を出すそうですが、知らなかったら間違えて買っちゃったかも。 表紙でも分るようにこっちは「はな」さんです。
お散歩したくなっちゃいました 東京のなかで楽しく散歩できるのかしらって思ってこの本を手にとりました。はなさんが楽しく、それもそれぞれの街の楽しみ方を見つけようとしていて、なんだかこちらまで週末に散歩したくなっちゃいました。地図も連絡先も載っているので、ぶらっと散歩には役に立つと思います。東京の街も色々楽しめるんだなあと実感した1冊です。
散歩したくなる はなちゃんのファンなので買ったのですが、読んだら散歩したくなり、真似して散歩しちゃいました。天気のいい日に外を歩いてるとそれだけでも楽しいですが、はなちゃんのお勧めの場所はかなりいい感じです。
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[ 文庫 ]
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街道をゆく〈21〉神戸・横浜散歩ほか (朝日文庫)
・司馬 遼太郎
【朝日新聞社】
発売日: 1988-09
参考価格: 483 円(税込)
販売価格: 483 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
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・司馬 遼太郎
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カスタマー平均評価: 4
司馬氏の暖かさの残る短い道のりを記す小品 芸備のみち、では毛利氏、そして門徒集の歴史を暖かく見つめなおす旅、
神戸・横浜散歩は、歴史ある大きな港町として並び称されるそれぞれが、
歴史的にも文化的にも、微妙に違うことを、改めて考証する散歩、では
なかったでしょうか。
個人的に縁のある土地に対する考証でもあり、身近に感じつつも、自分
自身の知らなかった側面が大変多く、非常に示唆を頂いた名品だったと
感じました。
本品の大半を占める、神戸・横浜散策は、主に幕末から近現代に至る時代
を映し出してきたもので、より身近な主題が含まれるため、他のシリーズ
よりも、読みやすい印象も受けました。
開港の頃 初出は1979、82年の『週刊朝日』。
21巻には「芸備の道」、「神戸散歩」、「横浜散歩」が収められている。
芸備の道は広島から三次までをたどる旅。毛利氏の発祥の地であり、彼らがどのようにして領土を拡大していったか語られている。やや地味ながらも堅実で聡明な毛利氏への温かい眼差しが印象的。
神戸と横浜の散歩は、開港の頃を取り上げ、両者がいかに違う雰囲気をつくり出しているか眺めたもの。いずれも著者に縁の深い土地であり、文章にも情感がこもっている。ただ、いずれも小品という印象が強い。
「神戸散歩」 神戸は港町であるけれども、その山と海の間の狭さと長さゆえに、
様々な様相を見せる。
水をたずねての旅(六甲)をしながら、神戸の豊かさを噛みしめた思いがある。
「街道をゆく」は、地理と歴史の見事なコラボレーションでどれも素晴らしいが、
この「神戸散歩」は小品ながら、
司馬遼太郎が贔屓にしているいろいろな事柄が重なっていて特に面白い。
横浜散歩のみの感想 司馬遼太郎は横浜の印象を「時間についての意識をもちすぎているだけに横浜は神戸より暗く哲学めいている」と語っている。理由は横浜のホテルが醸し出す重々しい雰囲気と敗戦後、米軍が横浜港の全てが米軍に接収される時、当時の半井清・市長が「これで先人の築いた横浜は全てを失った」と述べたというエピソード。なるほど海を次々に埋め立てて行く神戸に比べ横浜は横浜らしさという歴史遺産を大切にしているのかもしれない。ただ海を埋め立てなかった事は都市計画を考え、また都市の発展を考えた場合、如何なモノだったのだろうか。もしかしたら横浜は東京に近い事で運良く発展を続けているだけなのかもしれない。この点について司馬遼太郎は「横浜と神戸はよく比較されるが、港湾としては神戸は国家の運命をじかにうけるよりも、どこか緩衝作用が働いていて、直撃されることが横浜よりはすくない」と書いている。どちらかというと司馬遼太郎は神戸贔屓である。司馬氏が関西人として故郷を愛している所以なのであろうか。
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[ 単行本 ]
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冒険の蟲たち―登った!漕いだ!走った!アメリカ大陸5万キロ
・溝渕 三郎 ・長篠 哲生 ・與田 守孝
【白山書房】
発売日: 2009-05
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
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・溝渕 三郎 ・長篠 哲生 ・與田 守孝
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カスタマー平均評価: 5
著者の明るい人間性に思わずニッコリ! 1976年。
3人の若者が、アメリカ大陸縦断の山岳の旅にでました。
その3人の若者の手記をもとにした物語です。
クライミングについてまったく知らない自分でも、
吸い込まれるように読破してしまいました。
手記をそのまま残している臨場感。
クライミングのスリルをそのまま味わえます。
また1976年という年が良い。
ちょっぴり忘れた昔の大切な感覚を思い出します。
私のオススメは「アマゾン源流のイカダ下り編」。
100円ライターとイカダを交換し、
原住民と月を指差しながらお酒を楽しむ。
著者の明るい人間性に思わずニッコリします。
暗い雰囲気の日本を笑いで吹き飛ばす。
救世の名著です。
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[ 単行本 ]
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ボルネオ ネイチャー・リゾート
・水口 博也
【アップフロントブックス】
発売日: 2004-02
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 972円〜
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・水口 博也
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カスタマー平均評価: 5
写真集としても楽しめる リゾートホテルの紹介は、ホテルそのものというよりも、リゾートの雰囲気が
良く伝わってきます。
文章は少ないですが、動植物、景色の写真の表現力がすばらしいので、写真を見つつ、
ワインでも楽しみたくなるような雰囲気があります。
旅行の計画に思いを馳せたり、旅行から戻ってきた後に余韻に浸る、というような
場面にぴったりの本です。
でも、現地は写真よりもずっとずっと素敵でした。 数ヶ月前、たまたま本屋でこの本を手に取りました。オランウータンの可愛らしさと、ビーチの美しさにノックアウトされた私は、BORNEO行きを即決しました。この本を見た瞬間、絶対に行こうと決めた「シャングリラ・ラサリア・リゾートホテル」は想像を超えた楽園でした。 この本との出会いにより、とても充実した旅を経験することができました。写真が美しいのはもちろんですが、全体を通してとても丁寧な作りの一冊です。
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[ 単行本 ]
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チェコへ行こう! 絵本と雑貨とちいさな街めぐり
・すげさわ かよ
【河出書房新社】
発売日: 2005-12-10
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
Amazonポイント: 14 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 999円〜
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・すげさわ かよ
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カスタマー平均評価: 5
とても役に立ちました!! かわいい雑貨の本!
としてだけでなく、
ガイドブックとしても、とても役に立ちました!!
自分へのお土産にこれを買おう!と決めたり、
目指す観光地はもちろん、
食事の場所は、すべてここから選んだくらいです♪
アクセスも、最寄のメトロの駅などが書かれ、地図もあるので、
わかりやすかったです。
ただ、ひとつ、おすすめされていた雑貨屋さんが閉店してました・・・。
ここだろう!と思って行ってみてみつけられず、
通りすがりの親切なおじさんがいっしょに探してくれて、
それでも見つからず・・・。
近所の人に尋ねてくれたら、
閉店したとのこと・・・。
これもまた、旅の思い出ですけど。
他の国バージョンができたら、また絶対に買います!
かわいい? チェコの紀行文です。
ちょっと高いけど、中を見れば納得。
細かく色鉛筆で町並みなど書かれていて、
読んでも楽しいですが、見てて楽しいです。
こういった感じの本の中では、一二を争うぐらいカラフルです。
チェコに行きたくなります。
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[ 文庫 ]
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野球の国 (光文社文庫)
・奥田 英朗
【光文社】
発売日: 2005-03-10
参考価格: 500 円(税込)
販売価格: 500 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 111円〜
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・奥田 英朗
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カスタマー平均評価: 4
地方球場での野球観戦エッセイ 筆者が地方球場で野球を観戦したことに関するエッセイ集です。
野球観戦だけではなく、その観戦旅行全般について書かれています。
ある意味、紀行文と捉えてもいいのではないかと思います。
沖縄のキャンプから、台湾での公式戦、東北での二軍戦、九州でのマスターズリーグ等を見に行っています。
周辺の様子とともに、地方球場ならではの良さというのが伝わってきます。
屋根のない球場に野球観戦に行きたくなりました。
また、筆者の「ぼやき」と思われる記述があり、その部分はあまり読んでいて面白いものではありませんでした。
筆者は好きなんだけど・・・ 本書は野球に関する小説ではありません。また、著者はどちらかというと野球に精通しているわけではありません。では何が本書に書かれているかというと、著者が地方の野球場を視察しがてら練習を見たり試合を見たりの道中におけるホテルの雰囲気とか食事のおいしさとか、映画の内容だったりマッサージの良さ等をダラダラと書いています。著者なりのセンスで読みやすく面白く書いてはいますが、小説家が自分の日記を出版してお金を稼いでる感じがすごくしました。人の日記を読むのに500円を出すのって何となくもったいないかな?ということで星は2つです。
大好きな本です 大好きな本です。もちろん面白い本でもあるのですが、あえてこう書きたいです。
野球に対する愛が伝わってきます。
球場のある地方のよさが伝わってきます。
肩の力を抜いて書かれている文章、自由気ままな旅の楽しさがにじみ出ていてうらやましくなります。すぐにでも旅に出たくなります。
都会で働いてお疲れのすべてのプロ野球ファン(私を含む)に、いや都会でなくても疲れてなくても野球を愛する方すべてにお勧めです。
野球ファンのあなたに よしっ
今年は、地方球場に行こう。
そしてファームを見よう。
ゆっくり育つところを見ればいい。
優勝とか日本一とか 忘れて野球を楽しもう。
なんつ?か、原点に返るつ?か。
のんびりヤジったりしてさ。
日曜日、後輩の草野球観戦でもいい。
やっぱ野球はいい。
そんな本です。
昨年の日本シリーズの惨敗で、
深く、深く、ふか?く落ち込んだ、全国の中日ドラゴンズファン、
あなたたちにお届けしたい!
野球だけではない・・・ 中日ファンという同作家がストレスからくる睡眠不足と肩こりなどに悩まされている中,
ふと思い立った沖縄キャンプ訪問から始まる全国野球場巡り行脚&ご当地旨い物巡り&
愚痴からなる6編からなる紀行エッセイ集。
同作家のファンである私として一番衝撃!?だったのは
『今私は失敗作を徹夜仕事で終わらせようとしている小説家・・・二日ほど前から
わかっていたのである。これは面白くなりそうもない,と。しかし,書き換える
時間がないので突き進むしかない・・・』
というくだりからなるところであった。(東北編より)人なので,大なり小なり仕事に
関してはあると思う・・・みんな同じ人間なんだなぁ。と改めて感じたのである。
内容は2002年原ジャイアンツが優勝したシーズンをキャンプから始まり,台湾初の
公式戦,2軍戦,マスターズリーグと様々な話題を盛り込み,少し前の話であるが,
その頃を思い出しつつ,十分楽しめる話であった。
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[ 文庫 ]
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怪しいアジアの歩き方―怒号と波乱の人間不信紀行 (ワニ文庫)
・クーロン黒沢 ・ポッチン下条
【ベストセラーズ】
発売日: 1997-11
参考価格: 520 円(税込)
販売価格: 520 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
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・クーロン黒沢 ・ポッチン下条
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カスタマー平均評価: 3.5
バックパッカーの四方山話 クーロン黒沢といえば怪しい。
なにせプノンペンで貸本屋を営んでいる日本人という時点で普通の人生を送ってきた日本人でない事がわかる。
この本も一連のシリーズと同様、アジアの裏側の暗黒面を面白おかしく扱った書である。暗黒面といっても裏通りの怪しい世界といった程度。大上段に振りかぶらず、バックパッカーの視点からの四方山話である。
まあ、なかには当人にとっては笑い話に済まないものもあるが、それも噂だけする他人には笑い話にすぎないものである。
「ああ、こんなことあるよな」「あるわけない」などといろいろとつっこみながら気軽に読めます。
それほど酷くない アジアのことを良く知らないまま貧乏旅行をすると、こんな酷い目に遭うよという本。 タイ、カンボジア、ネパール、バングラデシュが中心的に取り上げられている。 タイのリゾート地の強引な客引き、カンボジアの内戦、バングラデシュでの両替など、さまざまな挿話が面白おかしく紹介されている。ただ、他の旅行記でもお馴染みの話題が多く、それほど酷い印象は受けない。麻薬だとか売春だとか暗い話をあっけらかんと書いている点はどうかと思った。 あくまでも表層的な旅行者の視点からの話題に限定されており、アジアではなぜこのような酷いことが起きるのか、という点に踏み込んでいないのが物足りない。
面白いけど・・・ 観光旅行ではなかなか体験できないような話しが沢山出てきて面白いです ただ貧乏旅行マニアの書いた本の常ですが、普通の観光旅行者には縁のない話しばかりで貧乏旅行自慢的な記述にはうんざりします 本書に出てくる本来なら素敵な場所も、著者が移動費や滞在費をケチったがために被った悪体験のせいで、読んだ人にその場所そのものが良くない場所のような印象を与えているのが残念です バックパッカーの方には面白いかもしれません
アジアに沈没? 一見フザケタ本に見えますが(^^;)、普通の日本人がアジアを旅すると感じる小さな疑問やおかしさを1歩踏み込んで取り上げています。情緒過多にもならず、かといって皮肉だけでもない、フラットな視点が結構気持ちいいです。やっぱ、アジア好きじゃなきゃここまで書けないよな。 個人的には星5つですが、上品とはいいかねるとこもあるのでこの評価です(^^;)。
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[ 文庫 ]
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どこまでもアジアパー伝 (講談社文庫)
・鴨志田 穣 ・西原 理恵子
【講談社】
発売日: 2004-07
参考価格: 560 円(税込)
販売価格: 560 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
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・鴨志田 穣 ・西原 理恵子
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カスタマー平均評価: 3.5
夫婦じゃなくなったけどこのコンビは最高! アジアパー伝の続編。 今回一番印象に残ったのは、著者である鴨志田氏のジャーナリストの師匠である橋田さんとのエピソード。 鴨志田氏&西原さんそれぞれが彼のことを書いています。 この部分を見て買うのを決めたわけではありませんが、この本をみて、生前の橋田さんの人となりが、感じられただけでも読む価値はありました。
最下層のアジア旅 2001年に出た単行本の文庫化。 西原理恵子が夫・鴨志田穣との生活を描いた漫画と、鴨志田穣によるアジア旅行記がミックスされた一冊。両者がまったく無関係に展開することにショックを受けた。西原の漫画が鴨志田の旅行記の挿し絵になっているとか、そういうことは全然なく、日常生活(?)を描き続けるのである。 本としての一体性には欠けると思うが、夫婦だからということで許されるのか。あるいは、そのあたりのギャップを楽しむべきなのか。 西原の漫画は初めて読んだが、とにかく強烈。引いてしまうところも多いけど、面白い。 しかし、私は旅行記として本書を購入したので、鴨志田の文章を中心に読んだ。アジア旅行記としての出来はそこそこというところか。タイやインドで最底辺の生活、犯罪に関わるような生活を送る内容で、題材としては興味深い。一般のアジア貧乏旅行記のさらにその下に位置するような一冊で、存在価値はあると思う。
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[ 文庫 ]
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街道をゆく〈26〉嵯峨散歩、仙台・石巻 (朝日文庫)
・司馬 遼太郎
【朝日新聞社】
発売日: 1990-06
参考価格: 504 円(税込)
販売価格: 504 円(税込)
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 196円〜
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・司馬 遼太郎
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カスタマー平均評価: 4
氏の思索から様々な世界が拡がる小品 中学・高校時代を仙台、大学時代を京都で過ごした身として、
司馬氏の足跡が、正に筆者の生活していた時代と重なり、
懐かしく、かつ感慨深く読み進めることが出来ました。
(特に仙台の足跡の中では筆者の中学・高校時代の友人の
お宅に司馬氏が訪問されていた下りがあり、非常に興味深く
感慨を持って拝読いたしました)
嵯峨、嵐山の散歩からは、京都という都の成り立ちから、実は
欠かすことの出来ないある一族の話、仙台では伊達の時代から、魯迅在住時代、
そして現代までの歴史についての様々な思索を通じて、仙台という地域の
特異性を浮き彫りにしていく展開になっております。
いずれの思索からも、明治維新と言うものが、大きな歴史的な展開であったのは
自明のこととはいえ、本作に記された2ツの地域にそれぞれ大きな転換を齎せた
ことが、よかったのだか、悪かったのだか・・・・・・色々と考えさせられました。
ただ、仙台?石巻を拝読した後、司馬氏の小品「惨殺」を読むと、非常に奥深く、
興味深く理解が進めることができました。
故郷忘じがたく候 (文春文庫)←に入っております。
また、魯迅のくだりでは、改めて「藤野先生」を読みたくなり、読んだところ、
感慨一入でした。→に入っています。阿Q正伝・藤野先生 (講談社文芸文庫)
街道をゆく、シリーズでも地味な存在ではありますが、様々な思考の展開を与えて
くれるし、司馬氏の作品の構成上のヒント(?)も与えてくれた、貴重な逸品では
ないでしょうか。
非常に懐かしい1冊 京都(嵯峨周辺)・仙台を巡る紀行文。 自分が京都出身であることから、司馬遼太郎がどのように京都を描いてくれているのか、読みたくなり、手に取りました。「街道をゆく」全体に共通することですが、司馬遼太郎の博識、登場人物の描写等で、描かれた地域が非常に魅力的に感じられ、この本をもって司馬遼太郎がたどったのと同じ道をたどってみたくなります。今回もそのように思わせてくれる1冊でした。 余談ですが、司馬が嵯峨をめぐった時、私もその周辺に住んでおり、どこかで司馬と出会ってるかもしれないなあなどと楽しい想像がふくらみました。
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[ 単行本 ]
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見仏記 ゴールデンガイド篇
・いとう せいこう ・みうら じゅん
【角川グループパブリッシング】
発売日: 2009-04-25
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,895円〜
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・いとう せいこう ・みうら じゅん
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カスタマー平均評価: 4.5
情報は正確に 親孝行編で終わりか、と思っていたシリーズの最新版。
みうらじゅんの仏像に対する造詣がより深くなっていることや
地方仏の魅力が伝わってくる点で、新しいシリーズらしさがある。
惜しいのは、各章の冒頭に掲載されているデータに誤りがあること。
福島(勝福寺・願成寺・新宮熊野神社)の章で、
文章(とイラスト)を読むと明らかに喜多方市上三宮の「願成寺」(会津大仏)であるのに
データはいわき市白水の願成寺(白水阿弥陀堂)のもの。
このデータを頼りに行ったら、まったく別の(白水もいいですが)ところに
行くことになってしまう。
紀行文としても楽しめるガイド本です 既刊のシリーズに比べると随分落ち着いた見仏ぶりで、お寺に関わる人達に対するマナーに配慮がなされているように感じられました。
仏像そのものに対しても初期の頃のような大ハシャギしながら見仏している姿はあまりなく、主観的な表現も控えめです。
独自視点の鋭さには相変わらず感心させられるのですが、なぜか淡々と見仏している印象です。
既刊シリーズのような、いとうせいこう氏の仏像に対する感情むき出しで暴走気味のアツい文章は控えめで、みうらじゅん氏との紀行文に比重が置かれています。
みうらじゅん氏のイラストは相変わらず炸裂しているので、全体のバランスがとれ、まとまっています。
有名なお寺もたくさん紹介されていましたが、「見仏記」を読むと改めて「仏像を見に行きたい」という気にさせられる筆力と画力は健在。
勿論、両氏の「珍道中ブリ」も相変わらずなので、実際にお寺に行けなくても紀行文として十分に楽しめる内容です。
そういう意味でも最良のガイドブック、まさにゴールデンガイドです。
相変わらずな二人 久々の見仏記。
相変わらずな二人。
ここから読み始めるのも
もちろん良いだろうけれど
できればもう文庫にもなっている既刊4冊を読んだ上で
この「ゴールデンガイド編」にのぞんだ方が
数倍楽しめます。
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