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[ 文庫 ]
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インドでわしも考えた (集英社文庫)
・椎名 誠
【集英社】
発売日: 1988-01
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
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・椎名 誠
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カスタマー平均評価: 3.5
浮揚するインド人にはウンザリ 前半部分は浮揚するインド人に重点が置かれている。正直ウンザリする内容になっていてつまらない。しかし、後半部分はインドの面白味が伝わる内容になっていて楽しめる。ただ、わかりやすい文章ではあるが、句読点が少ないので読み難い。20年前のインドについて書かれた本だが、あまり変わっていないなぁと思う部分もあり、懐かしい気分になった。また、インドに行きたくなった。
インドでわしも考えた 話の中にかなり入り込める椎名誠さんの面白体験記 インドへ行きたくなります。
とにかくインドがエネルギッシュなことはよくわかった 大使館を通してガイドを手配しながらの旅なので、バックパッカーが体験するようなインド旅行よりも表面的かつ安全な旅であるとは思います。ですがそれでもインドのエネルギッシュなところはよくわかります。司馬遼太郎の「街道を行く」より洞察がユルく、リリーフランキーよりは上品といったところでしょうか。
インドも変わった 当時のインドと今のインドでは距離感もかなり違う。
その変化と椎名さんのその頃の文体の味わいを楽しむためには良い中身。
小熊英二の『インド日記』との併読なんかもいいかも。
インド、行ってみたいな インド人はみんなカレーを食べているのか、カースト制が生きているというのは本当なのか、なぜターバンを巻き、サリーを着るのか。
そして、3メートル浮き上がるヨガの達人に会うことは出来るか。
かなりユニークな目的でインドを旅する椎名誠の旅行記です。
飾り気のない表現で感じたこと、見たままを表してくれるのでおもしろいし、インドという国ってだいたいこんな空気なのかな、と想像しやすかったです。
たくさん掲載されている写真も魅力的で、眺めているだけでも楽しかった。
ただ、率直な文章が逆に少し読みにくく、長時間読んでいると疲れてしまう部分や、同じような口調に正直飽きてしまう部分もありました。
少しずつ、本当に旅する気分で読みたいと思います。
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[ 文庫 ]
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街道をゆく〈33〉奥州白河・会津のみち、赤坂散歩 (朝日文芸文庫)
・司馬 遼太郎
【朝日新聞】
発売日: 1994-02
参考価格: 609 円(税込)
販売価格: 609 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
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・司馬 遼太郎
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カスタマー平均評価: 5
今回も魅力的な人に出会うことができました 「街道をゆく」シリーズの魅力の一つに、歴史的には無名かもしれないけれども、その土地土地にまつわる興味深い人々を、著者の膨大な知識の箪笥から引き出して、我々に紹介してくれることがあります。
今回も、「奥州白河・会津のみち」において、会津と言う僻地に住みながら、かの最澄と仏教論争を繰り返した僧、徳一、そして、画の才能にめぐまれながら、時流から、イコン画家として生きざるを得なかった女流画家、山下りんという2人の方を知ることができました。こういう人物に遭遇してしまうと、同じ道をたどり、是非、自分も、このひとどもに触れてみたいと思わせてくれるのが、このシリーズの大きな魅力ではないでしょうか。
その点、「赤坂散歩」は思索の量や歩かれた距離が、やや小ぶりで、前半:5点、後半:4点の総合:5点といった所でしょうか。
最澄の素晴しいライバル徳一 街道をゆくシリーズのいつもの作品のように、話は様々な時代に及び、飽きることがないが、この作品で私が特に関心を惹かれたのは、南都仏教のいわば最後の切り札として、当時最新の仏教を導入しようとした最澄と論争を繰り広げた、会津の徳一という僧に触れたいくつかの章である。その論争とは何かーすべての衆生が仏性を持つのか、それとも仏性を持つ人は限られるのか、という仏教の根幹にかかわる論争である。前者が勝つことにより、しかも旧仏教側の徳一という難敵との論争であるが故に最澄の考えを記した書が多く残るという結果を生んだことにより、後に浄土宗などの広く衆生の救済を目指す日本的な鎌倉仏教が花開く土台が築かれたのである。したがって、本書は「叡山の諸道」と合わせて読むことをお薦めする。そして、いわば最澄の考えをまとめる、引き出し役として徳一という僧にまつわる種々のエピソードを手際よくまとめる作者の手腕には、いつものことながら脱帽する次第である。
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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ココペリの旅
・山下マヌー
【メディアファクトリー】
発売日: 2009-02-18
参考価格: 1,155 円(税込)
販売価格: 1,155 円(税込)
Amazonポイント: 11 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 790円〜
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・山下マヌー ・Denali
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カスタマー平均評価: 4
旅したくなる 前半は、ココペリとは?というココペリについて。
ココペリが運んできた言葉たちは、深いけど、率直でわかりやすい言葉が多いです。
私としては、それほど感銘を受けた言葉はないですが、「ふむふむ、そうだよな」という感じで、すっと体にはいってくる感覚で読めました。
後半の、1週間ココペリ旅の方が、私はおもしろく興味を持ちました。
モデルコースも乗っているので、いつか参考にして旅行したいと思います。
「こんなにのんびりと有意義に旅したいな」と思ったのが、この本を読んだ一番の感想です。
ココペリ、アツいっす! インディアンジュエリーが好きなので
ココペリの存在は知っていたのですが、こんなにアツい
ストーリーがあるとは知らなかった。ますますココペリ
が好きになり、アメリカのパワースポットに行きたくなった。
今の自分にぴったりでした 家族や友情といった普遍的なテーマにまつわる純粋な疑問について、
はっきりとした言葉で描かれていて、
今の自分にかなり当てはまるというか、
なにか力強いものが伝わってきました。
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[ 単行本 ]
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キプロス島歴史散歩 (新潮選書)
・澁澤 幸子
【新潮社】
発売日: 2005-05-24
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
Amazonポイント: 12 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 800円〜
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・澁澤 幸子
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カスタマー平均評価: 4
中途半端のような。 筆者がトルコ研究家ということもあり、確かにトルコ贔屓の視点で書かれた本のようですね。私はギリシャ側からアプローチした本が欲しかったので、やや期待外れでした。
しかし内容的にはありきたりの旅行ガイドでは読めない深いものがあり、教養本としては面白かったです。
トルコといえばこの人 澁澤さんの著書はトルコ愛好家にとっては必読だが、今回キプロスが追加になった。今までの日本人のキプロスについての知識は、全くない、か英国寄り、つまりはギリシャ寄りのものばかりだったと思う。評者の場合も知人の英国人から、あるいは英国人作家の本からの知識ばかりだった。ところが、澁澤さんは、キプロスがトルコとギリシャの狭間で歩んだ苦難の歴史を、トルコ側の視点も紹介しつつ、第三者の目で、一気に読ませてくれる。目からうろこの一冊。但し、紀行文ではないため、歴史的記述に多くが割かれた結果、今までの澁澤さんの本の魅力だった体験談の部分は少ないのが残念。ギリシャ史、民族問題に興味ある人にとっても必読。
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[ 新書 ]
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世界の不思議な家を訪ねて―土の家、石の家、草木の家、水の家 (角川oneテーマ21)
・小松 義夫
【角川書店】
発売日: 2006-02
参考価格: 970 円(税込)
販売価格: 970 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 316円〜
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・小松 義夫
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カスタマー平均評価: 4
ところ変われば 人は野に生きるに非ず。
人が住む所には、必ず家がある。
昔の日本家屋を評した宣教師達は、
「木と紙でできた家」と述べたそうだけど、
そんなの序の口だ。 世界は本当に広い。
著者の旅行記のような趣ではあるが、
旅行記としてはリアリティに欠ける。
とは言え、住まいを知る世俗感にも少々欠ける。
ちょっと中途半端な内容なのが残念。
形は変われど、自然と共存して生きていこう
とする姿勢は、どれも普遍で変わらない。
外界を隔絶して、快適さだけを追い求める、
今の住居の姿を一考させられる。
自然のままの四季を感じて生きていくことは、
今の日本では難しいのだろうか。
新書でありながらカラー写真に釘付け 通勤にもよい新書なのですが全編カラー写真で、世界中の変わった家々に釘付けになりました。最初は文章をもっと控えめにして、より多くの家を紹介して欲しいなと思いました。ですが、その写真を撮れるに至る道程の苦労の数々を読むうちに、著者の旅だけではなく、その変わった家々に暮らす人々の生活も伝わってきて、この本の本当の良さを発見しました。
タイトル通りの本 タイトルの通り、自然の岩を使ったり、地下に穴をあけたり、水の上に家を造ったりと、世界のいろいろな地域の家をカラー写真と紀行文で紹介している。
ひとつの話は10分ほどで読めるので、電車の中での読書に最適。まずは写真とその解説を眺めてから、本文をお読みください。
残念なのはその地域の地図がないことかな。
世界の面白住宅! あの「地球生活記」の小松義夫である。世界の家々。その形状、立地、暮らし向きなど興味に任せて写真をとりまくる。建築家ではない彼の視点は時には文化人類学的に高尚だが、大抵は俗な旅人の興味が大半だ。その家々もミャンマー、イエメン、チャド、パプアニューギニアなど人々の生活がシンプルで、その土地に根ざした生活ぶりが写真からしっかり伺われる。ただただぼうっと眺めるもよし、コンパクトサイズのこの本もって旅に出るもよし。何だか元気をいただける本である。
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[ 単行本 ]
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旅をする木
・星野 道夫
【文藝春秋】
発売日: 1995-08
参考価格: 1,550 円(税込)
販売価格: 1,550 円(税込)
Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 340円〜
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・星野 道夫
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カスタマー平均評価: 5
本物の経験に根ざした穏やかな死の哲学 死のエピソードに満ちた本だ。
青年時代の親友の死、アラスカで出会った友人や動物達の死、そして自分自身が隣り合わせている死。。
それでも、読んでいて全く暗い気分にならないのは、きっと著者の時間軸が一人の人間の一生を
遥かに超えているからだろう。
アラスカの厳しくも美しい大自然の中で暮らした著者の中には、氷河の流れのような何万年と
いう時間軸があって、個々の生命の死も、その遥かな尺度でとらえている。
それは頭で理解できるものではなく、著者のように本物の経験を積んだものだけが得られる
心境で、だからこそ、この本の静けさはこんなにも特別に感じられるのだろう。
私を含めた普通の人々は、一生アラスカに行くことさえないだろうが、著者の本物の言葉に
触れることで、もっと広い視野から自分の死を見つめられるように思う。
それは、とても穏やかで幸せな経験だ。
アラスカの自然を感じる 実際に星野さんが見、聞き、体験されたことが書かれており、読んでいるとアラスカの自然がありありと目に浮かぶようです。紀行文が好きな方、旅行にいきたいけれど時間の無い方、ちょっとリラックスタイムに読むと雄大な自然に身を浸した気分になれるかも知れません。
また日記、もしくは手紙のような形式で書かれているのでどのページから読んでも良いのと、読むのに区切りがつけやすいのもこの本を大変読みやすくしています。
中高生にもお勧めです。
静かに胸に染みる思いの深さ、澄んだ眼差しの素晴らしさ 1978年にアラスカ大学に入り、アラスカに移り住んでから十五年。この地の自然と人々の暮らしにすっかり魅せられ、旅を続けてきて、いつしかここに根を下ろそうとしている著者が、アラスカでの思い出を振り返り、自分とアラスカとを結ぶ強い絆を歌い上げたエッセイ集。静けさをたたえた文章の中から、ふつふつと湧き上がり、立ち上がってくるアラスカへの熱い思い。文章の隅々まで、森と氷河の自然に包まれたアラスカの大地の息吹が浸透していて、胸にひたひたと満ちてくる素晴らしい味わいがありました。
十五年前、アラスカという未知の土地にやって来て、暮らし始めた頃の自分のひたむきな姿を、アルバムの一頁目を開くようにして綴った「新しい旅」。本書の冒頭に収められた、1993年6月1日の日付が文末にあるエッセイから、アラスカをめぐる著者の旅の軌跡に引き込まれましたねぇ。なかでも、次の文章の底に流れる著者の思い。静かに、豊かに胸に沁みる思いの深さ、澄んだ眼差しの美しさが忘れられません。
<頬を撫でる極北の風の感触、夏のツンドラの甘い匂い、白夜の淡い光、見過ごしそうな小さなワスレナグサのたたずまい・・・・・・ふと立ち止まり、少し気持ちを込めて、五感の記憶の中にそんな風景を残してゆきたい。何も生み出すことのない、ただ流れてゆく時を、大切にしたい。あわただしい、人間の日々の営みと並行して、もうひとつの時間が流れていることを、いつも心のどこかで感じていたい。> p.231 「ワスレナグサ」より
著者・星野道夫という人間への思いのこもった巻末解説、池澤夏樹の「いささか私的すぎる解説」と題した文章がいい。本文庫の表紙カバーの絵、ほんめ つとむの「およぐシカ」の装画も、とてもいい。
「もうひとつの時間」を感じたい 木村伊兵衛賞を受賞しているというから、カメラマンとして相当な腕を持つ人だったのでしょう。
名カメラマンが良いエッセイを書くという例は他にも見受けられます。感性の磨き方が共通して
いるのかも知れません。
そういう人たちが名エッセイストという境地に達するかどうかはともかくとして、本書は今は亡き
名カメラマンが書いた、読者の心にまっすぐ届くエッセイであり、編まれているのは名文です。
アラスカの自然をこんな平易な言葉で、光景が目に浮かぶほど、風が頬に感じられるほど、寒
さが肌に刺さると思えるほどありありと描けるのは、すごいです。
著者の言う「もうひとつの時間」は確かにある。それを感じてみたくなりました。
偶然の必然性 星野道夫のエッセイ集。
ひとつひとつのエッセイが自然、人間、つながり。
人が成長する上で、捨てていったなにかを作者はもっているようで知らない土地のアラスカであるが懐かしさが込み上げてくる名作。
今あなたが過ごしている時、他の場所のゆったりとした時間を感じる時がありますか?
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[ 単行本 ]
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シャモニ周辺を歩く―モン・ブラン山群の特選コース23 (ヨーロッパアルプス・ハイキングガイド)
・小川 清美
【山と溪谷社】
発売日: 2000-03
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 1,889円〜
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・小川 清美
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カスタマー平均評価: 5
海外トレッキングにお勧め 私は日本ではトレッキングはしない人なのですが、ここ数年はヨーロッパ アルプストレッキングに夏は通ってます。そんな初心者な私には 各地のトレッキングの良いとこどりされているこのシリーズは非常に お勧めです。これ一冊買ってからトレッキングにでかければ いいところをすべて押さえることが可能です。
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[ 単行本 ]
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フェア・トレードを探しに FAIR TRADE TRAIL
・三浦 史子
【スリーエーネットワーク】
発売日: 2008-03
参考価格: 1,995 円(税込)
販売価格: 1,995 円(税込)
Amazonポイント: 19 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,499円〜
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・三浦 史子
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カスタマー平均評価: 4.5
第三者ゆえの客観性 フェアトレード関係の書籍も増えてきていますが、多くはフェアトレードに関連する人たちの手になるもの、あるいは特定の団体の人たちの手になる本です。
本書の著者は、自分自身がフェアトレードに手を染めているわけではなく、興味を持って現地を訪ね、調べた記録が本書に収められています。
わかってくるのは、フェアトレードと一言でまとめられない多様性、でしょうか。特定の団体が「フェアトレードの認証」を出したりするのに、何か違和感を持っている私としては、納得しながら読むことができる本でした。
繰り返し読みたい フェアトレードの勉強にと読み始めたが、読み物としてもぐいぐい引き込まれていった。私には馴染みの薄い名前がたくさん出てきて少しこんがらがる所はあったが、それにしても著者の体当たり精神には感心させられる。フェアトレードを知りたい人にも、旅行記として読む人にも、損はさせない一冊。
著者の格闘の足跡 インド・ダージリンの紅茶園、ガーナのシア・バターの生産現場から、イギリス・オックスフォードのフェアトレード・タウンやスイス・ジュネーブの国連組織まで──単身、場当たり・体当たりに現場を訪ね歩いてはフェア・トレードの実態に向き合う。読み始めてしばらくは著者の準備不足や認識不足により必要な取材もままならず、中途半端に意識の高い旅行者の旅行記然とした記述にもどかしさを感じたものの、次第に、まだ歴史の浅いフェアトレードというシステムに寄せる生産者・認証団体・輸入業者の各者各様の思惑や、その対処的概念の抱える問題点など複雑に絡み合った要素は未だ理路整然と解きほぐせる段階にないことを痛感させられ、著者の格闘やその場その場における葛藤・苛立ち・疑問を否応なく共に考えさせられるようになる。日本では、スローライフやLOHASなどスタイルやイメージが先行する文脈に含まれるのかも知れないフェア・トレード。まずはイメージに導かれて該当商品を手に取るだけでもいい。その後、その思想が抱える大きな世界を本書と共に“TRAIL”してみるのもいいだろう。取材メモをダイレクトにぶちまけたような印象で、もう少し整理・圧縮すればさらに読者の理解を深めることもできたとは思うが、とにかく中身の濃い1冊には違いない。
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[ 単行本 ]
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東京散歩
・雅姫
【扶桑社】
発売日: 2009-01-24
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
Amazonポイント: 14 pt
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 990円〜
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・雅姫
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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日本《島旅》紀行 (光文社新書)
・斎藤 潤
【光文社】
発売日: 2005-03-17
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 398円〜
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・斎藤 潤
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カスタマー平均評価: 4.5
島に行くために島に行く 島は街中に住んでいる人にはとてつもない異郷です。
文化,自然,コミュニティ,どれをとってもあまりの違いに,訪れる人たちはなべて研究者になります。
その物流と経済的問題に目をつけた人は社会学者に,
祭りに魅了された人は民俗学者に,
生き物や草木の違いに注目した人は生態学者に,半日も島内をぶらついているといろいろと取っ掛かりがつかめます。
著者はいろいろな「?」がなげかけられる島を旅し続けます。
警戒心を持つ島の人々ににこやかに挨拶しては,地のお酒を呑みます。
そして分からないことは分からないまま島を後にします。
未知を探ることは一番楽しい旅の姿だと思いますが,きっと著者は一生体が動く限りこの楽しい旅を続けるのでしょう。
また次の旅が終わったら,そのお話をまとめておすそ分けしてくださいね。
滅多にいけないそんな旅 好きでなければまず行けない、そんな島旅。
数人しかいない島、定期便がない島…行く事はなかなかできなくても
そんな島に気分だけでも誘ってくれる本です。
南大東島に行きたくなりました
行ってみたいなあ。そう感じさせる本です。 〜タイトルに引かれて読み始めたのですが、楽しい本でした。 島国日本の中の小さな島、離島と言われるところの情景、くらし、生活、文化を紹介してくれる本です。 8つのテーマ、計34の島が紹介されています。 その島に渡るまでがドラマになり、人との出会いがドラマになり、その会話もドラマになる。 著者は、その島での生活を「豊かさ」というキーワードか〜〜ら、問いかけているようです。 「こんなもんしかないけど」と出される食事、料理の豪華さ、新鮮さ、おいしさ。 そしてゆっくり流れる時間の豊かさ。 行ってみたいなあ。そう感じさせる本です。〜
惜しみなく☆をつけたい気分 私は島にも旅にもさほど興味があったわけではないけれど、東京神田の三省堂に行ったら、この本がワゴンに山積みになっていたので、なんとなく手に取りました。パラパラめくっておもしろそうだったので買ってみましたが、へたなフィクションよりもずっと没入しました。 島人との出会い、暮らしぶり、歴史や文化が、旅のおもしろさとともにぎゅぎゅぎゅっと凝縮されていて、ページをめくるたびに、弾むように目の前に転がり出てくるという感じかな。長年、島に魅せられて旅をしてきたという筆者の島への執着ぶり(こだわりなんてものではない!)は、読む価値大!です。
骨太の旅行本 この筆者は、かなり旅をしている。今回は「島」の話だが、日本中をくまなく旅をしている様子が伺える。旅の醍醐味である「出会い」を大切にしていることが感じられて好感がもてるのがいい。人との出会い、食事との出会い、酒との出会いなど臨場感がみなぎっていてあたかも自分で旅をしている気になってしまう。私もこのような旅をしばらくしてないが、この本を読みながら疑似体験をしたいと思う。いつの日か筆者のようにのんびりと島旅するのを夢みながら。 次回は「世界の島」を期待する。
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