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[ 文庫 ]
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色街を呑む!―日本列島レトロ紀行 (祥伝社文庫)
・勝谷 誠彦
【祥伝社】
発売日: 2006-02
参考価格: 630 円(税込)
販売価格: 630 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 28円〜
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・勝谷 誠彦
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カスタマー平均評価: 4
地方の空気を感じて、そして呑みたくなる。 色街を軸に展開する紀行文。
「色」の具体的な事を期待する本ではなく、
街の成り立ちや文化、
色街が出来るほどに栄え
そして衰退した地方の哀愁、
その土地の"空気"を感じながら、
勝谷氏の酒や歴史への想いを楽しめる作品。
(だと私は思いました。)
勝谷氏の紀行文が好きな人、
食に関する独特の表現が好きな人に
オススメです。
旅に出て、地酒を呑りたいなぁ。
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[ 単行本 ]
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スイス山岳列車の旅
・池田 光雅
【東京書籍】
発売日: 2005-08
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,071円〜
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・池田 光雅
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カスタマー平均評価: 4.5
この本をチェックするような人には間違いなくお勧め この本の紹介ページにたどり着くような人には、
間違いなくオススメです(笑)。
スイス旅行に行く前後で、この本から受ける印象は異なりますが、
旅行前にスイス鉄道の旅のイマジネーションを
膨らませるのに充分であり、旅行後はときどき本書を手に取り
思い出に浸っています。
路線ごとの記述がメインですが、車内や駅の雰囲気を伝えるページが
あると、なお良いと感じました。
憧れの鉄道旅行を楽しんで 勤続25年の特別休暇を取って、女房とのんびりスイスに行ってきました。女房はスイスが初めてなのでユングフラウ付近に3泊、ツェルマットに2泊しましたが、あとはこの本を見て憧れたサンモリッツ方面に5泊しました。ベルニナ線というのは氷河急行に比べると知名度が落ちるようですが、車窓の景色が雄大で忘れられません。
計画当初は情報不足で、団体旅行とあまり変わらないパターンになりかけたのですが、この本のお蔭で(オンライン時刻表でも研究しましたが)、まるでテレビでよく見る紀行番組のように、列車で移動する途中でぶらりと下車して、小さな村のなかを歩いてみたり、気に入ったレストランでお茶を飲んだりと、心に残る旅行ができました。私を前向きにさせてくれたのも、この本のイメージが強かったからです。
ただし、人気の氷河急行だけは避けました。この本の著者が前に出していた『永遠のスイス登山鉄道』で、ガラス張りの客車では自然な感覚が得られないと書いてあったからです。やはり、アルプスの鉄道旅行は窓を開けて新鮮な空気に触れ、じかにカメラを向ける方が断然素晴らしいです。今度の本のうしろの方にも、写真説明にそんなことが書いてありました。それにしても、スイスの緑あふれる自然のなかを走る列車は赤色が似合いますね。この本を買って、最初に女房が魅せられたのもその点でした。自分が実際に行ってくるとドイツ語の地名にも親しみが持てるので、帰国してからまたじっくり読み直して感動に浸っています。
文写真とも本当の実力 かなり前に『車窓の山旅・中央線から見える山々』という本があり、書いたのは日本山岳会に所属する国鉄の車掌さんで、そこを通る列車に何千回も乗務していました。それで分かるように、車窓の山々を紹介するには現場によほど精通していなくては無理で、まして海外ともなれば、付け焼刃の知識ではまず不可能です。また、いくらスイスを訪ねて鉄道に通じていても、山に関心が低い人にはやはり荷が重すぎます。
その点、この本を書いた池田さんはアルプスを中心にスイスに25年も通い続けているベテランで、過去に何冊ものスイス本を出していて記述は正確です(海外関係の本は、根拠の薄い思い込みや想像で書いた本が多いのです)。書き手の余裕は自然と行間ににじみ出てくるもので、さりげなく書いていても、豊富な体験に裏打ちされているので説得力があり、それが読者には安心感になり、躊躇せずに読み進めます。痒いところに手が届く記述は、何度かスイスに行った方なら、読んでいて「そう、そう」と思わず膝を叩いてしまうかもしれません。
車窓案内と聞くと解説調の文章を想像すると思いますが、全体がエッセー風で少しも退屈せず、出会った旅行者の様子や料理の話など、話題も豊富で読みやすく、著者の年輪を感じさせます。鉄道を離れて寄り道している個所も新鮮で、鉄道一本ヤリのマニアの本とは一味違います。
著者はプロの写真家ではないのですが、本職のカメラマンも顔負けする絶好のアングルで撮っていて、文章だけでなく撮影地(季節や時刻も)の選択も、やはり年季が要るものだと思います。スイスの鉄道の魅力はテレビでもよく流れますが、きちんと撮影地が分かる点では本にはかないません。青い空と氷河の峰々、赤いゼラニウムと緑の牧草地のコントラストが秀逸で、カラマツの紅葉もみごとです。こんな夢のような世界を見せられれば、誰しもスイスに行きたくなるはずです。
スイスの好きな人、鉄道の好きな人にこの1冊 著者の池田光雅氏は言わばスイスの専門家で、20年来10指に余るスイスの旅の本を出している。もともと鉄道に関する造詣の深い人なので、鉄道が欠かせないスイスの旅の紹介にはうってつけの、、といっては失礼に当るだろうか。今回の著書は長年の集大成の一つとも言うべき1冊で、新しい正確な記述と、豊富な美しい写真は、山岳列車の魅力を見事に捕らえている。特に写真は、見慣れたものと異なって、この本のために用意されたであろう新しいアングルのものが多ク、スイスの鉄道の新しい魅力を発掘している。 スイス鉄道旅行を計画している人、あこがれている人、また、そうでない人にも、座右を飾る1冊として書斎に新鮮な風を吹き込んでくれるだろう。
山岳列車の魅力を余すところ無く紹介したバイブル 池田光雅氏のスイスに関する著書はここ20年来10指にあまるが、もともと鉄道に造詣の深い人なので、旅と鉄道が切っても切れないスイスの旅の紹介にはうってつけの人である。 今回の著作はその集大成の一つとも言うべきもので、山岳列車に絞った旅の魅力を余すところ無く捕らえている好著だと思う。特に最近の正確な取材と、豊富な美しい写真は通常と異なったアングルからこの本のために写されたであろう物が多く、山岳列車の新しい魅力を発掘した努力には敬意を払いたい。 スイスへの旅を計画している人、行ったことのある人、そうでない人も座右に置いて楽しんでいただける本だと思う。
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[ 単行本 ]
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イタリア中毒
・田島 麻美
【ユビキタスタジオ】
発売日: 2008-05
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
Amazonポイント: 14 pt
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 400円〜
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・田島 麻美
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カスタマー平均評価: 5
私好み?! 前書きでいきなり鷲掴み?。「こんな国、誰が住んでやるもんか! 踊りながら出てってやるわい!!」(本書より)・・・って。更に数ページ進んで、『この著者って、何モノ?』うまい! 文章うま過ぎるっていうか、私好み。
それもそのはず、元々旅関係のライターで、既に数冊のイタリア本を出版されている方だそーな。こんな著者を今まで知らなかったなんて、私の人生物凄く損をしていた気がした。
内容もピカイチ。旅人は良くこの国を「治安が悪い」「マナーが悪い(しかもヨーロッパの中で最低最悪!)」と評するけど、そんなことがすっ飛ぶほど面白い。
誕生日の人が友人、知人を招く、イタリアの誕生日、大爆笑の滞在許可証更新の話、そして大いに頷く(私はだが・・・)『「どっちがいい?」と訊かないで』。
著者のイタリアに対する深い愛情と、そして、他人と自分という個性に対する溢れる愛情に、笑い、驚き、納得して、更に笑える秀作である。
星は本当は5個ではなく6個。一押しではなく、ニ押し作品です。
読まないなんて、もったいない。
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[ 単行本 ]
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ナマの京都
・グレゴリ青山
【メディアファクトリー】
発売日: 2004-07
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
Amazonポイント: 10 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 222円〜
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・グレゴリ青山
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カスタマー平均評価: 4.5
懐かしの河原町のジュリー 京都生まれの漫画家グレゴリ青山さんの一味も二味も違う京都案内をとても面白く眺めて読みました。あの当時の京都人でないと感じられないディープな話題も満載で、観光客の視点とは全く違った京都の姿を浮き彫りにしています。
冒頭の漫画で描かれている京都の料亭での筆者のアルバイト体験は、京都の「いけず」の集大成のようなものでした。高校生のアルバイトに対してもあのようですから、相当なものです。
「よる」「はる」「もっさい」という言葉の意味も京都人らしい使用法です。
京都人が普段から京料理を口にすることはほとんどなく、「おばんざい」という呼びかけもまずしません。「餃子の王将」が登場するその食生活ぶりも同感でした。良く知られているように「餃子の王将」は、四条大宮で生まれた店です。本書の紹介にもあるようにクーポン券を発行して多くの京都人の食生活を支えてきました。今や全国チェーンになりましたが、ここで描かれるエピソードもまた共感できました。
壬生寺の保育園で育ったとのことで、節分の壬生狂言での炮烙(ほうらく)割りのエピソードはその通りです。本書の出版社の日本写真印刷の四条通を挟んだ向かいにあったひやし飴屋さんもまた懐かしい存在でした。京都の庶民の生活を支えたエピソードが昭和という時代と表裏一体となって読ませてもらいました。
河原町のジュリーも懐かしかったですね。何回も出会いましたし、漫画で描かれたその独特の風貌もまた有名でした。凄い状態だった髪の毛や、足を引きずりながら歩くその姿もあの時代を表す京都の有名人だったと思います。
一乗寺の京一会館、京大の西部講堂は、若者の文化と密接な場所で時代性と文化性を感じるものでした。元祇園の梛ノ宮神社での祭礼と鯖寿司、季節感あふれる水無月など頷くことばかりでした。
このイヤらしさこそ京都である 「昭和の京都」を知る人の話は面白い。
その時代のヒト、コトバ(つまり京都弁)そして風物。
現在近畿一円で、いや日本全国、いや全世界で活躍する京都出身者のココロの底に流れる低奏和音、いや低奏不和音に、それら「昭和の京都」があるのだ。
そしてその「不協和音」をミゴトに、そしてチープに、時にグロテスクに再現したのが本書である。
京都のいけず(わかります?いけずって?)、今や死語となりつつある京都の「大衆語」(「はる」「よる」「もっさい」・・・)、王将の餃子、おぶ(わかる?)、鯖寿司、水無月、河原町のジュリー、西村のエーセーボーロのCM、亀岡山田木材経営団地「ヨショッ!」ドドドン!・・・。
わからんヒトにはなんのことかまるでわからんでしょうが、わかるヒトには失禁モノの「ナマの京都」なのです。
それが、著者の手になる何とも不可思議というか気色の悪いイラストで表現されている。
極めつけは、松原千明(京都出身。甲賀幻妖斎の娘)が「そんなことしたら近所の人に嗤われるえッ」と子供?を叱りつけている画。
このイヤらしさこそ京都である。
最強の京都本の一冊。
地元学生目線で描かれた京都 京都は犯罪発生率は決して日本一ではありませんが(関西の中では低い方です)知られてないところは多いかと思います。
例えば実は工業都市で、観光で食べている人は2割ほどにすぎないなど。
しかしそういうデータ的な面ではなく、80年代に青春時代をすごした、一般庶民である著者の低めの目線で、面白おかしく描かれています。
著者は幼稚園が壬生寺内とのことなので、町中育ちなのでしょう。「あぁ町中やったらこういうこと言われて育つんや・・・」と発見しました。
私事ながら、うちの親が「京都の近所付き合い」から逃げて郊外に住んだ気持ちが少し分かりました。
TVCM風俗的なことがらは、ちょっと年代違うので分かりませんでしたが、知っている人はツボをくすぐられるのであろう、地元臭がただよって、よかったです。
一時期あらゆるところで見られた未来君・・・、今は植物園でひっそり生き残っております。
ご近所はんに嗤われるえ 京の雅、はんなり、といったイメージを一発で粉砕する
とてつもない本です。面白すぎる。かといって、京都を
不当に貶めているのではなく、京都が好きだからこそ
書けた本なのだと思います。これは買いです!グレゴリ
画伯の書いた本の中でもトップ3の面白さではないで
しょうか?
京都人が気づかない京都 私はもと京都人で今は九州に住んでますが、著書が巻末にいうとおり、京都の中にいては気づかない京都独特の文化があるんですね。
なんで九州には番茶がないんだろ、と思ってましたが、京都にしかなかったとは…
今30?40代の京都人にはドンピシャリで、KBS京都のCMは懐かしくて心が小躍りしてしまいました。
ただページ数が少なく、コストパフォーマンスがちょっと悪いですね(しぶちん京都人)。
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[ 文庫 ]
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チベットで食べる・買う―こんなに楽しい聖地探訪 (祥伝社黄金文庫)
・長田 幸康
【祥伝社】
発売日: 2001-09
参考価格: 750 円(税込)
販売価格: 750 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
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・長田 幸康
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カスタマー平均評価: 4.5
チベット観光のために 著者は80年代からチベットに通い続け、関連の本も何冊か執筆している。
本書は、豊富な写真とイラストでチベットを紹介したガイドブック。チベットへの行き方、高山病への注意、ホテル、食べ物などが丁寧に紹介されている。もちろん、主要な寺院や仏像といった観光スポットについても詳しい。お土産についてもバッチリだ。
良心的なつくりだし、イラストも可愛らしい。ガイドブックとしても役立つし、自宅でちょっと旅行気分を楽しむにも良いだろう。
ただ、チベット情勢は刻々と変わっているので、実際に足を運ぶ場合には最新のガイドブックを確認するのも忘れずに。
特別な場所でなくなる、本 神秘の秘境のイメージが強いチベット。
この本を読むとそのイメージから、普通のチベットの姿が
垣間見えます。そして行ってみたい、見てみたいという
気持ちを呼び起こしてくれる、そんな本です。
チベットに興味が無い人にもお奨めです
チベットに興味のある人へ この本は、チベットに興味を持っている人、行ってみたい人にとってのテキスト&ガイドになると思います。きれいな写真やかわいいイラストがたくさん入っていて、見ているだけでも楽しめます。筆者の人柄が伺えるような肩の凝らない読みやすい文章で、「チベット世界へようこそ」とあなたを誘っています。
チベットに行くならぜひ持って行ってほしい チベットの観光スポットの多くはお寺だ。日本人にとってお寺といえばなじみ深いけど、実はあいまいな仏教の世界。 この本ではイラストと写真がふんだんに掲載されており、説明も分かりやすいので難しく考えることなくチベット仏教の概要がよくわかる。仏教に明るくない人にとってはこれがあるのとないのではチベット旅行の楽しみも大きく変わると思うので、ガイドブックとあわせてぜひ持って行きたい。食事やショッピングの情報もあるので読めば旅の雰囲気も高揚してくる。 また、チベットに行きたいけど行けない!という人にとっては訪れた気持ちになれる本でもある。
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[ 文庫 ]
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街道をゆく〈29〉秋田県散歩・飛騨紀行 (朝日文庫)
・司馬 遼太郎
【朝日新聞社】
発売日: 1990-09
参考価格: 504 円(税込)
販売価格: 504 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
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・司馬 遼太郎
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カスタマー平均評価: 4.5
街道をゆく(29)秋田県散歩・飛騨紀行の読後感 司馬遼太郎さんが亡くなられて13年になろうとしている。連作“街道をゆく”をずっと読んでいるが、恰も傍に司馬さんがおられるような感じを持つことがある。
秋田県散歩・飛騨紀行もまたそうであった。
連作のどれもが、各地の「街道」にことよせた「その地にまつわる歴史の細部」が具体的に再現されているような思いをもたされることが書かれている。
通常の歴史書では知る事が出来ない話が全編を通じて語られている。日本における歴史書は西暦紀元前の中国の人・司馬遷が書いた「史書」が大きい影響を齎したことにより書かれ始めたとされている。古事記、日本書紀が最初の歴史書とされている。これらは、歴史の各時代における國の統治者をめぐる様々な出来事、争いなどを中心に据えて書かれているようにも読み取れる。
併し、司馬さんの「街道をゆく」は、各時代における人々の精神活動(文化)がどのようなものであったかについては私どもが知っている歴史書には皆無ともいえるような、つまり殆んど出てこないことばかりが書かれている。
ひとことでは言い表しがたいが、秋田県の東北部の現在の鹿角市や岐阜県の飛騨地方は、それぞれの県の中では、それぞれ別の国のような地理的背景を持ちつつ「文化と人の交流の積み上げ」によって、どのように発展し今日に至ったかを知るヒントになるようなことが書かれているのである。
このような著作は司馬遼太郎という作家だからなしえたことであり、氏の博覧強記とも言うべき知識の豊富な事は驚異であり、氏の読書の範囲の奥深さには畏敬の念すら覚える。
街道をゆくを読むに当っては、日本の歴史年表における時代区分を知り、各時代の政治・経済・軍事(争い)などの概略を知り、その時代の社会構造を知れば、一層の興趣を持って読むことが出来るものと思う。
無名の偉人をとりあげた「秋田県散歩」も秀逸な1冊です おなじみのシリーズで、今回は、秋田県内、および、益田街道沿いをめぐる2本が収録されています。
「街道をゆく」を始めとする、著者の著作では、優れた業績を残しながら、歴史上、有名でない方がとりあげられるのも、一つの楽しみですが、それが端的に表れたのが、「秋田県散歩」です。著者の膨大な博識の引き出しから出される、そういう人々の業績に触れ、「一体、どういう人で、どんな人生を送ったんだろう」と夢想することは非常に楽しい作業で、今回も楽しませて頂きました。
飛騨は、自分自身も旅したことがあるのですが、単なる観光旅行では気づかなかった飛騨の街の歴史がわかり、この本をもって、再度、旅してみたいと思わせるものでした。
シリーズのファンの方には、お奨めの1冊です。
司馬を神格化せずに楽しみたいもの 手塚治虫と司馬遼太郎は、死後あまりに神格化したがる勢力が多いことが目に余り、個人的に若干不愉快であるとともに、些細な誤謬もこの両人に限っては存在しないような礼賛を繰り返しても何の益もないと思う今日この頃です、両人ともに「極めて優れたストーリーテラー」であることを第一に取り上げずに「文明批評家」のような扱いをされていることに不満を覚えます、「一部勢力」にとっては「アンチ〜〜」のためにとても利用しやすい作家なのだろうとも思います、 司馬の文章に頻出する、「と思われる」「であろう」「に違いない」「この時代の〜ほど〜〜において〜〜〜であったのもまれであろう」といった表現こそ司馬の評論家としての限界なのだと充分理解するだけの知性は必要でしょう、 本書の「占守島」の稿で司馬は終戦後の「昭和20年8月18日」から帝国陸軍とソ連軍が交戦した占守島の戦いを「無用の戦い」と記します、司馬には戦争に無用の戦いなど存在しないのだという認識が無いことが明確にわかる文章で、なにゆえに司馬はノモンハンを小説化できなかったのかという長い間の疑問が氷解した個人的にはとても重要な一稿です、 ちなみに「占守島の戦い」とは、米軍の北海道上陸前に北海道半分の占領を企てたソ連軍が千島列島最北端の小島「占守島(シュムシュ)」にカムチャッカ半島南端から攻めこんだ戦いです、ソ連軍はいったんは島への上陸に成功するものの、盛り返した日本軍占守島守備隊の攻撃によりあやうく殲滅されそうになったところで勝っている日本側から休戦を持ちかけ(何故なら日本はポツダム宣言を遵守しようとしたからです)て戦闘が終了した闘いで、樺太守備隊の活躍と共に北海道のソ連占領を事実上阻止した無用どころか第二次大戦の最も記憶されるべき戦いの一つです、
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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東京煮込み横丁評判記
・坂崎重盛
【光文社】
発売日: 2008-12-17
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
Amazonポイント: 12 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 780円〜
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・坂崎重盛
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カスタマー平均評価: 5
居酒屋探訪本数多あれど 居酒屋探訪本数多あれど、著者のユルユル、ホカホカ視線が路地裏文化を魅力的に伝えています。 早速休日の15時位、まったり時間帯に大井町東小路あたりに繰り出すかな。因みにアルフィー坂崎幸之助氏は著者のご親戚。
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[ 単行本 ]
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東京するめクラブ 地球のはぐれ方
・村上 春樹 ・吉本 由美 ・都築 響一
【文藝春秋】
発売日: 2004-11-10
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 2,100 円(税込)
Amazonポイント: 21 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 161円〜
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・村上 春樹 ・吉本 由美 ・都築 響一
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カスタマー平均評価: 3.5
ポストモダン ただのあんかけスパをして「ポストモダン」という術語を駆使し精緻に表現し尽くしてしまう村上春樹の観察眼の鋭さに脱帽。てか笑いました。
週末に読んで疑似体験旅行ができます。 ○読み始めたきっかけ
村上春樹がお気に入りで、写真家の都築響一との旅行記とのことで面白そうだと思い、
購入しました。
○心に残る言葉
ハワイ篇で「ホノルルマラソン」について書かれていました。村上春樹によれば、現
代の「お伊勢参り」なのだと。気温が高く湿度も高いハワイで朝の5時から走るという
のは、「マラソン」が目的というよりも、「ハワイでホノルルマラソンを走った」と
いう称号が大切なのだと。歩きながらゴールする人が多いので、完走率が高いというの
を初めて知りました。
ただ、身体の力を抜いてリラックスするには、ハワイ、いいみたいですね。行ってみた
いです。
熱海・清里などバブル期のリゾートの今についての記事が面白かった。どうも夢の跡
というのに私は引かれるらしい。彼ら3人なりのリゾートのあるべき姿と、今度どうす
ればこの観光地が復活できるのかについて書かれている。
○どんな人に読んでもらいたいか。
廃墟ファン、人と同じ旅行は嫌いだという人にお勧め。週末に読んで疑似体験旅行が
できます。
軽めのエッセイ風紀行文。 村上春樹のネームバリューによる雑誌連載の単行本化。
内容の面白さは村上朝日堂などよりも幾分劣ります。
それでも面白いといえば面白いのですが、ここまでだらだらして、微妙なものを探しにいくのを本にまとめて、村上春樹のネームバリューの下に出版するなんて、文藝春秋には恐れ入ります。
とてもお勧めできるようなしろものではありません。。
タイトルのつけ方は秀逸 村上春樹さんの文章は読み応えがあります。
他の2人は可も不可もない文章なので
できれば村上春樹さんがほとんど執筆してもっと
分量をスマートにすればよかったと思う。
村上春樹さんのエッセイについてもう一言。
90年代後半(オウム事件以後)から村上さんのエッセイは
とても言い訳がましく、あれこれ文句が多くなっている。
編集者もいまや大御所の村上さんに弱腰なのだろうか。
言い訳や文句を言うぐらいなら、最初から言わないで
あの昔の「村上朝日堂」のようなのんびりとした文体に
戻ってほしい。
さすが鋭い風俗観察 想像していたとおり、村上春樹の鋭い視線が、様々な土地で炸裂。また、他の二人とのコンビネーションがいい味を出しています。遠い太鼓が好きだった人にはお勧めできます。特に面白かったのは、サハリン、ハワイ、それから熱海かな。こんな見方をしていろいろな土地に行ったら楽しいなと思います。でも最後に書いてあるけど、読み終わってみると当然のことながら、この選ばれた土地は、必然のものではなく、どこにいってもそれぞれいろいろなことを語ってくれたことと思います。また、写真入りなのがまたうれしい新鮮さ。まあ、村上春樹が嫌いな人には所詮だめな本かもしれません。逆にこれをきっかけに好きになる人が出てきても不思議ではありません。
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[ 単行本 ]
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Alohaを見つけに
・廣瀬 裕子
【ブロンズ新社】
発売日: 2007-07
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
Amazonポイント: 14 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 783円〜
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・廣瀬 裕子
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カスタマー平均評価: 0
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[ 大型本 ]
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Crea due traveller―特集北京VS上海 (クレアドゥエ クレアトラベラー)
【文芸春秋】
発売日: 2004-12
参考価格: 880 円(税込)
販売価格: 880 円(税込)
Amazonポイント: 8 pt
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 293円〜
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カスタマー平均評価: 4
ちょっと美化しすぎかと 他のレビューの方も書いている通り、写真が素晴らしいです。
多分、お金をかけて最高級のところを回ればこういった感じの旅行になるのかなとは思いますが、この雑誌自体は街を全体的に美化しすぎているので、トラベルガイドとしては当てにならない気がします(笑)。
旅行に行きたいのではなくて、イメージ写真を楽しみたいのならパーフェクトだと思います。
旅行ガイドというより写真集 オリンピック開催に向けて猛烈な建設ラッシュが続く北京と、レトロとモダンが融合したパワフルな都市・上海が紹介されています。ホテルやレストランやおしゃれな雑貨が美しく撮られていて、ページをめくるたび、うっとりしてしまいます。 この雑誌は、旅行ガイドというより写真集と言った方が適切ではないでしょうか? クレアからは「エネルギッシュな北京」「スタイリッシュな上海」というイメージが強く伝わってきますが、それは両都市の一面であって、全てではありませんので、実際旅行に行かれる方は現実的な両都市を知るために、一般的な旅行ガイドもクレアと併せて読むことをお勧めします。
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