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[ 単行本 ]
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ぼくが歩いた東南アジア―島と海と森と
・村井 吉敬
【コモンズ】
発売日: 2009-04
参考価格: 3,150 円(税込)
販売価格: 3,150 円(税込)
Amazonポイント: 31 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 6,670円〜
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・村井 吉敬
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カスタマー平均評価: 5
しなやかに生きた33年間に祝杯を 著者は1943年生まれ。1975年にインドネシアの国立大学に留学、それからずっと東南アジアを研究フィールドにして生きてきた。その33年間を写真と文章で描き出した。
その時間と空間は、東南アジア各地で資本主義化が島と海と森とを破壊し、現地の民衆の暮らしを崩す歴史の中にあった。その資本主義化を糾弾し、人々の暮らしを見つめて文章にしてきた33年間の著者は、本書で、決して声高ではない語り口でこれから私たちが歩むのがいい道を示しているようだ。数万点もあるという写真の中から、326点を選び、それにコメントをつけ、あるいはその写真に触発されて言葉を紡いで11章のパノラマを描き上げた。ペチャという人力車があり、しかし今は次第に消えつつある。195頁にはペチャの「墓場」の写真も載っている。ペチャは社会的な搾取構造の中にあるのでもあるが、人々の暮らしの中に溶け込んでいる「人間的な乗り物」だったというのが著者の一つの立場、考えを示す。
33年間、東南アジアで資本主義化が進むと同時にそれへの抵抗、民主化の動きもあった。著者は数多くそのことのレポートを日本社会へ送ってきた。広く読まれた『エビと日本人』(岩波新書)がその例だが、その続編を近著として同新書から出された。それらの読者が本書をひも解いてくれると、いかにそれらの文章の背景が豊潤であるかを知ることができよう。
巻末頁にある写真に人々と一緒に著者が、優しげな表情で写っている。さりげない紹介がいい。著者は評者の好きな言葉「しなやか」さの人である。
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[ 単行本 ]
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バルセロナの達人―右脳の生活術
・霞末 陽介
【文芸社】
発売日: 2008-05
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
Amazonポイント: 14 pt
( 在庫あり。 )
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・霞末 陽介
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カスタマー平均評価: 4
地球の歩き方なんて足元にも及びません! 会社の先輩からの紹介でこの本に出会いました。ちょうど、数か月後に、仕事でバルセロナを訪問する予定だったので、よい機会だと思い、早速購入し、読みました。まずびっくりしたのは筆者のスペイン、特に8年間も在住したバルセロナについての知識の深さです。自分の生まれ育った街ですら、うまく説明できないのに、よくもまあこれだけいろいろなことを知っているものだと感心しました。あと、郷土料理のレシピなんかも丁寧に書いてあり、料理好きの妻も大いに喜んでおりました。残念ながら、世界同時不況の影響を受けて、私の会社も経費節減で急遽、出張は中止。私の初スペインもおじゃんになりました。残念だったな。バルセロナに行きたかったな・・・でも、この本を読んで、私のバルセロナへのあこがれは一層強くなりました。
スペインのバイブル この1冊を読むことでスペインでの生活を何倍も充実させることができ、楽しむことができると感じました。
著者の体験をもとに、スペインのあらゆることについて書き綴ってあります。
バルセロナの風土、歴史、カタルーニャ人の人柄、慣習などを知ることができ
スペイン、バルセロナに対して親しみをもつこともできました。
そのためスペインに今すぐ行きたい!!と思ってしまいました。(多分みなさんも同じ感想だと思います)
もちろんこの書物は食事については多く触れてあります。スペインでの美味しいお店
家庭の味・・・スペインでの食事が楽しみになりました。
スペインで短期旅行に行かれる方、生活される方はもちろん、日本から出たくない!!海外には
興味ないんだ!!という方も是非手にしてみてください。各々何かを感じられると思います。
バルセロナの生活 バルセロナの生活内容が詳しく書かれています。また著者の好奇心旺盛な所も内容から伝わってきます。
編集担当者と、この本のレビューしかしていないお友達レビュアーがこの本をダメにしている 日産自動車の駐在員としてバルセロナに2度赴任した経験を持つ著者が思い出を綴った書です。
個人の備忘録を読まされたという感想以上には何も感じるところがありません。
世界屈指の自動車メーカーを代表してスペインに赴任した人物ならではの、一般読者をハッとさせるような、スペインの知られざる事柄に出会えることを期待して手にしたのですが、インターネットや既存のガイドブックに掲載されている情報を超えるものはほとんど書かれていません。
書名が「バルセロナの達人」とあるのですが、このタイトルが何を指しているのか読み終えたところでさっぱり分かりませんでした。
著者とは同期入社で、今はサッカー解説者である清水秀彦氏がバルセロナの著者宅を訪ねてきたことが書かれていますが、訪ねてきたという事実以上のことは何も書かれていません。「我が家に来ての昔話とサッカーの話、それにバルセロナ見物で滞在時間はあっという間に過ぎてしまいました。」「多くのバルセロナ来訪者の中でも飛び切り印象に残っています。」(93?94頁)
だから?
著名人の知人がいるとついつい自慢したくなる気持ちは誰にでもありますが、<知り合いで家まで訪ねてきてくれる仲なんだよ>と事実をメモする以上に何か感じて書くべきことがあったのではないでしょうか。
「ジプシー」(135頁)や「回教徒」(173頁)という言葉を使うのは時代錯誤的です。
著者は自動車メーカーの社員であって、プロの著述業者ではないのです。出版社の編集担当者はそんな著者に対して適確なアドバイスをするべきです。著者が自らの体験や知識を通して、何を感じたのか。それをきちんと引き出してあげるべきでした。
2度にわたって海外駐在するというのは誰にでも出来る体験ではないのです。その貴重な体験をもっと生かす本が出来たであろうはずなのに。
出版編集者に恵まれなかった著者が大変気の毒でなりません。
スペインに行きたくなるかも・・・・ 表紙がとってもかわいいです!よく見ればバルセロナのあるカタルーニャ州の旗と、ブタのお腹から腸詰(ソーセージ)が出てきてブタは天国に行くの図なんですねェ。文中には今は珍しくなった、ブタをツブしてソーセージをつくる「マタンサ」という冬の行事に参加したおはなしが紹介されていました。
ありとあらゆるスペインでの出来事をユーモアたっぷりに書いています。現地人に人気のレストランでグルメ三昧の日々、あまり知られていない田舎の見所を丁寧に綴っています。スペイン語と日本語の同じ発音で意味の異なることば遊びはちょっとエッチだけど知的な感じもし、なるほどといったところ。
スペインの気候、風土、歴史、文化、習慣なんかも結構まじめに書いていて好感が持てます。筆者家族がスペイン生活をたっぷりと楽しんでいる様子の写真もあたたかな印象です。最後にはどうしてもスペインに行きたくなってしまうのは私だけでしょうか?
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[ コミック ]
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中国いかがですか? 続
・小田 空
【創美社】
発売日: 2003-02
参考価格: 880 円(税込)
販売価格: 880 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 46円〜
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・小田 空
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カスタマー平均評価: 4.5
絵は優しいが彼女は実に強い女なのである 中国がいかにディープかは彼女が人生とともにつづった著書たちそのものが語ってくれている感じだ。「ま、時代が新しいんだし、「続」から読めばいいか?」と思っているあなた、チッチッチッ、それほど中国は甘くない。発展途上時代の脆い足場の上に築かれている御殿、中国・・・小田ちゃんは見事にそれを体験してきている。彼女の昔からの著書を読むことでそれが理解できる。私はこういう紀行本には幾度も騙されてきたのだが、小田の本で騙された(期待を裏切られた)ことはない。それほど、中身が実に良く描けている。しかも彼女のギャグセンスも実にすがすがしくて良い。前回を「総論」とすると、料理あり、家庭生活の描写あり、今回はカシュガルやトルファンなど、中国でもちょっと異質なところにまで足を運んでいる「各論」だ。
中国に興味がある人はぜひこの一冊を手にとってもらいたい、そして実際に足を運び、小田空に共感し、小田空を尊敬して欲しい。それくらい、彼女はチャレンジャーなのである。
愛がある中国旅行記 この作品は、作者が「目のうろこ」という別の本で書いた視点が貫かれています。すなわち、「中国という存在を愛し、その未来を信じ、自分でできる手助けをしてやろう」という、一言でいえば「愛」にあふれています。
上海で文革中にキリスト教が弾圧されたことを老人の教徒の口から語らせ、クリスマスの復活を一緒に祝う一方、紅衛兵の弾圧行動に「新しい中国を作ると言って」とさりげなく軽い理解も示します。中国の庶民への愛にじーんときます。
延安の毛沢東らの旧居は「どれも同じやんけ」と突っ込むなどイデオロギーに目がくらんでいません。さわやかで佳作です。
た、たくましい小田空嬢、否、小田空小姐 「中国いかがですか」を小田空嬢が書いていると知った時のショックはでかかった。まるで羊肉に思い切り香辛料をつけて食べる焼肉のような気持ちである。(どーゆー気持ちじゃ?)私は小田空嬢の「空くんの手紙」を「りぼん」時代愛読していたので、このギャップは驚いた。でもたまげたもんだ。みあげたもんだ。また訳のわからない少数民族生息地に行きながらも帰ってくる著者はタダモノではない。
待ってました!! の第2弾です。 前作のつづきということで、 中国田舎町の日常生活が大爆笑のマンガと共に描かれています。 中国の衣、食、住、を網羅したアジア好きにはたまらない作品です。 ただ、残念ながら前作の方がパワーがあったように思います。 でも1作目を読んだら、2作目も読みたくなって仕方なくなるはず! 田舎町とは言え、冬は平均気温−8度の所に住んだ著者の 寒さとの戦いも必見です。 カイロ代わりに焼き芋をポケットに忍ばせ、 それでも耐えられなくなったら喫茶店に入って 幻のジュース、「ホットコーラwith麦」で一休み。 現在日本に住んでいると、カルチャーショックだけでなく、 ジェネレーションギャップも感じてしまいます。 続きがあると思うので、第3巻にも期待大です。
今回はシルクロード 今回はシルクロードを旅されたときの話が掲載されています。 イスラム色の強い地域で羊ばかり食べるハメになり、豚肉が 出す食堂を見つけて喜ぶ様子や自分から羊の匂いが出ている ことに気がついて帰りの切符を買ったというくだりなど 小田さんは既に中国人なのだなと笑えました。 テレビ事情なども取り上げられていますが、餃子や飴の デザートなど食べ物の話が多いです。
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[ 文庫 ]
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モンキームーンの輝く夜に (幻冬舎文庫)
・たかの てるこ
【幻冬舎】
発売日: 2007-06
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
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・たかの てるこ
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カスタマー平均評価: 4
うーん 「ガンジス河でバタフライ」が凄く、おもしろくて大好きで、本作も相当期待して読んでみたけど、旅の話というより大半が個人的な恋の話ばかりで拍子抜けした感じ。捉え方は人それぞれだと思うけれど、私には物足りなかったですね。もっと旅の話が聞きたかった。そんな感じです。
旅がしたくなるなぁ? たかのてるこさんの旅行本!
今回の場所はラオス。
彼女の本は、女性一人で旅をするパワーと、現地での出会いが気持ちいいほど明確に表現されています。
シノヤンとの出会い、そしてビビッと恋に落ちてしまうところが乙女心を刺激しました。
分かる!!と納得できたりして。
旅行をしていて、一番信じられるのってフィーリングだよなぁ?と、自分のことのように読み進めます。
一人旅なんて!と思う人にも、是非読んでもらいたいです。
ただ、私もラオスを旅をしたので物価など分かる分、作者の旅は結構リッチな旅だなぁと思いました。
1泊1000円の宿なんて、すごく贅沢な感じです。
安宿では1泊300円程度だったので。
ラオス国内で飛行機に乗ったりというのもそうですが、やっぱりバカンスなんだなぁ?というところが垣間見えた点が残念でした。
ドラマ化するならこっちじゃない? 同じ著者の代表作「ガンジス河でバタフライ」を官藤官九郎の脚本で強引にドラマ化されたのは今年の事で記憶に新しいが、
著者の得意な旅行記に著者自身の旅先でのラブストーリーを上手くエッセンスされたこの作品の方がドラマ化したら面白そう。
この恋は実りそうな感じを残し終わるのだが・・・
著者の作品を読む場合、順番としては最低でもこの作品を読む前に「ダライ・ラマに恋して」を読まない方がいいかも。。。
旅と共に素朴で素敵なお話しでした。 たかのさんは海外で人との出会いを楽しむ旅人です。それが彼女の持ち味ですね。
まずはこの本のタイトルが中身にピッタリで、なるほどそういうことだったのかとネーミングに気に入りました。
たった5日を過ごしただけだけど、彼とのビビッと感じる巡り合い。
何にもなくて、ただゆっくりとしたリズムで時が過ぎ行く地で、恋に落ちた彼女の心模様をみごとに表現しています。
純粋な彼の気持ちを尊重し、加速的に恋に落ちていく心の葛藤を愛しみをもって綴ったほのかなお話です。
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[ 単行本 ]
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チベット旅行記〈上〉 (白水uブックス)
・河口 慧海
【白水社】
発売日: 2004-08
参考価格: 998 円(税込)
販売価格: 998 円(税込)
Amazonポイント: 9 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 463円〜
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・河口 慧海
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カスタマー平均評価: 5
現代のチベット旅行にも必需品か。 この本は、河口慧海(1866〜1945)が、32歳の時インドからチベットへ入国し、帰還するまでの冒険旅行記。 インドへ行ってからも、ダージリンでチベット語の勉強をしたりと、インドからチベットのラサに入るまで3年かかっている。 新聞に口述筆記で「西蔵探検記」を連載、それをまとめた「西蔵旅行記」が1904年に出版。「西域探検紀行全集」の一冊として、1967年に出版されたものを、今回文庫本とした。 話のネタになりそうなところとしては…。 チベット人は身体を洗わないので、ものすごく不潔で、食物を食べた食器は拭くだけ。 トイレに行っても、ウンコをしてもお尻を拭きも洗いもせず、そのままにしている。 チベット人は金に汚く、人をすぐ裏切る。 チベットの学者は、ほとんど学問を知らない。 カムの人は、人殺し、強盗が普通の生活だ。 チベット人は一妻多夫で、妻の力がとても強い。 みたいなことかな。 この時代、チベットは外国人の入国を禁止していたので、慧海はとんでもない遠回りをして、人の通らない道を通り、カイラス山をまわってラサへの道を辿る。 その途中では、雪の中で座禅を組んで一晩明かしたとか、普通ではとても考えられないようなことが書いてある。 発表当時はずいぶん内容に疑問がもたれたらしい。 ただ、登山関係者などによると、その記述は正確だとか。 ところで、河口慧海が学んだ、ラサのセラ寺には、僕も一人で行って、そこでバターを灯明に加えて祈ってきたんだよなー。 最初の予定ではセラ寺に行くつもりがなかったのに、ある事件が起きて突然行くことになったのは、神の導きなんだろうね。 読みやすい形で「チベット旅行記」が出版されたので、これからチベット旅行に出る旅行者の必読書となるのではないかな。 というのは、昔のシガツェやラサのお寺の状況なんかが描いてあるからね。
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[ 文庫 ]
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インド怪人紀行 (角川文庫)
・ゲッツ板谷 ・鴨志田 穣
【角川書店】
発売日: 2003-12
参考価格: 740 円(税込)
販売価格: 740 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
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・ゲッツ板谷 ・鴨志田 穣 ・西原 理恵子
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カスタマー平均評価: 4
何回読んだかわからない 私とゲッツさんの出会いはほんの半年前。石田ゆうすけさんの紀行本にハマリ、同じ毛色の本を探したところ見つけたのが本書を含む「怪人紀行」シリーズです。
明らかに石田さんとはカラーが違うのですが、何なんだ?このゲッツワールドにグングン引き込まれてしまうのは?
仕事で精神的、肉体的に限界になった昨年後半。この本を一人無心で読む時だけが落ち着ける時間だった。読み終わってしまう寂しさと、読むのがヤメられない自分がいた。
今は少し落ち着いたが、カモちゃんに喝を入れてもらったり、ゲッツさんに励まされたりして欲しい時に、何度も読み返しています。誰もがナベちゃんみたいに弱い面を持っているのだから。。。
お行儀の良い紀行本やガイドブックなら他を当たってもらいたい。本書はそんな意図では書かれていない。この本は4人の男のヒリヒリするほど赤裸々な心情を、ゲッツさん渾身のタッチで描いたロードムーヴィーなんだから。
一番期待はずれ 旅行が大好きでその流れでいろいろな旅行記をよく読みます。「怪人紀行シリーズ」も一応全部読みました。他の作者の旅行記とは違い、この作者独特の視点で書かれているので面白いなと思う部分もありますが、全体的に作者の文章表現があまりうまくないので正直読み難いです。それでもこの「インド怪人紀行」はさらっと読めました。しかし、それはこのシリーズが面白いからというわけではなく、私がインド好きだからさらっと読めたというだけです。このシリーズは他のシリーズと違い作者や作者の友人の行動が中心に書かれています。体験記として書かれたものならば面白く読めたかもしれません(麻薬や風俗が面白いとは思いませんが…)。しかし、旅行記として読みたい私にはインドの事があまり伝わりませんでした。正直他のシリーズに比べて一番期待はずれでした。
これは良いインド 旅行記の題材としてしばしば取り上げられる「インド」ですが、世に溢れているそれらは「宗教」と「ヒッピー」の話に始終するか、または強烈な貧富の差やカースト制度が持つ問題点への同情的な立場からの追及をしてみたり、もしくは著者自身がヨガやら礼拝を通じて何かに目覚めてみたりと、どちらかというと「インドはいいところですよ」みたいなスタンスで書かれている事が多いです。
本書のような例外を除いては。
板谷さんの旅行記全般に言える事ですが、取り上げられるトピックの多くはその国の「人々」です。
本書にも、上に記した「宗教」「ヒッピー」「麻薬」「カースト」「貧富の差」など、およそインドにまつわるメジャーなキーワードは一応出てくるのですが、メインとなっているのはあくまでもインド人の「パワフルさ」「ずうずうしさ」「ずるさ」でありまして、たまに良い人は出てくるんですけど、「駄目なインド人」のインパクトが強烈すぎて、旅行記としてはあんまり良い事じゃないのかも知れませんけど、読み終えたあと私は「インドには行きたくないな」と思ってしまいました。
また、笑い重視の板谷さんの作品にしては珍しいことですが、旅行に同行した三人それぞれの人間関係が変化していく様子が、かなり繊細なタッチで書かれてます。それぞれが心に抱えたトラウマがいろんな場面でひょっこり顔を出しお互いに重なり合って、旅行を素直に楽しむとかいってる場合じゃないくらいの状態になります。
「1ページの半分はギャグで埋めないと心配になる」と公言する板谷さんの文体でそれをやられると、逆に「本当にこんな感じでギリギリだったんだろうな」と思わせる、リアリティがあります。
笑いながら心配になる感じ。うまく説明できませんけど、いいですよこれ。
個人的には、著者の作品の中で一番好きです。
文句無くお勧めの五つ星ですが、ただ、これからインドに行く予定の人にはあまりお勧めできないかも。行く前からイヤになってしまうかも知れませんw
う?ン インド本を今まで読み漁りましたが、心に響くものが無かった。
初めてがっかりさせられた本です。
予習にはならない。。 この夏に行くインドの予習に…と思って読み始めたのだが、すっかり行きたくなくなってしまうような本。基本、お腹を壊し、ドラッグでトリップし、吐いてる。インドの「良さ」は何も伝わってこないが、とりあえずハチャメチャなんだろうなということは分かる。
人間関係もぐちゃぐちゃしていて、こんなに楽しくなさそうな旅行記は初めて読んだ!ある意味画期的かも。
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[ 単行本 ]
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バックパッカー・パラダイス―旅人楽園
・さいとう夫婦
【旅行人】
発売日: 1996-04
参考価格: 1,733 円(税込)
販売価格: 1,733 円(税込)
Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 399円〜
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・さいとう夫婦
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カスタマー平均評価: 4.5
旅情が湧かない 特にさいとう妻の絵が汚くしかも話がつまらない。
内輪ネタというのか「なにがそんなに面白いのか?」である。
全般に言えることだがこうした本にする場合は書として面白くなければならない。
この同人誌レベルの旅行記は単に未開拓のマーケットだから本になった。
というだけの話だろう。
旅をしている私たちはこんなに凄い。
じゃなく読者を旅に誘うような本が本物の紀行文じゃないんだろうか?
おまけに日本に帰ってきてお約束の「日本人の表情は死んでいる」という記述。
何から何まで自己陶酔型のステレオタイプのバックパッカーの典型例でウンザリします。
第二巻もあるようですがこれも輪をかけて内輪の感傷話の垂れ流し。
道楽を金に替えるなら苦しんで読者の為にはどうしたら良いか?
よく考えるべき。
こんな夫婦は羨ましいなぁ?。 みずがめ座のだんなさんとおひつじ座の奥さんの珍旅行記ですね。
互いに漫画家であるという2人、元々、バックパッカーであったのはだんなさんだけの様ですが、奥さんも影響を受けて、2人で長期の旅に出まくりな様子が実にうらやましいです。
だんなさんの方が旅なれていてクールな常識人といった感じですが、いざとなると役に立たない、おくさんは元気で活発で子供みたいです、夫婦のバランスがとれていて、読んでいてほのぼのとした印象を与えてくれます。グレゴリ青山先生の(旅のぐ)同様に私の好きな漫画本です。
罪な本 私は季刊誌”旅行人”定期購読者です。勿論、旅は大好き。
この本は、とにかく内容が濃いです。マンガとはいえ、一気に読めません。(消化しきれない!)
日本語が達者な韓国人の友人が遊びに来た時、この本に目を留め、後日新しいのを送ってあげました。約7年後、定年退職した彼は、若い奥さんを家に残し、南米自由旅行(1年半)に出かけました。日本人宿を渡り歩いたそうです。
美しく優しい奥さん、ごめんなさい。私がこの本さえ贈らなければ・・・。
旅人(憧れ含む)のバイブル。 お二人ともに漫画家というさいとう夫婦。旅本好きな人なら知らない人はいないというくらいの元祖(?)旅作家のお二人。マンガと本に優劣をつけるつもりは全くありませんが「マンガ」と呼ぶにはあまりにも情報量が多く文章だけでなく絵もとても緻密でとにかく内容が濃い!店主が旅本にハマるキッカケになったのがこのさいとう夫婦のバックパッカーパラダイスでした。1991年3月18日に日本を出発し920日間をかけて自身で「お気楽」と言われる世界一周旅行をしたお二人の壮大な記録と人々やものとの出会いの記憶です。カリフォルニア/メキシコ/キューバ/グァテマラ/コスタリカ/コロンビア/ブラジル/パラグアイ/ウルグアイ/アルゼンチン/イースター島/チリ/ボリビア/ペルー/ニューヨーク/イギリス/フランス/スペイン/モロッコ/イタリア/ドイツ/オーストリア/ギリシャ/トルコ/シリア/ヨルダン/エジプト/ケニア/マラウイ/ジンバブエ/ケニア/インド/ネパール/タイ/パプア・ニューギニア/インドネシア/カンボジア/中国/香港/台湾/日本 夫(かっちゃん)は「謎の古代文明」好き、妻(まゆら)は「動物&食べ物」好き。旅の思い出はかならずしも良いことばかりではないけど世界各国の生活や文化に触れるさいとう夫婦の旅はまるで自分も一緒に世界旅行したかのようなトリップ感を味あわせてくれます。ヒマラヤ山脈や宿の庭先を眺めながら旅先でも二人で仕事(描く)をしていたさいとう夫婦。旅人の多くは気に入った土地で長期滞在(所謂“沈没”)するのですがさいとう夫婦もやはり各地で沈没します。沈没先でのエピソードの多くがお二人の人柄を物語る。通過の価値や暴動についての記述などは現在とかなり違うところも勿論ありますがこの本に描かれた旅の記録と記憶はいつまでも色あせない私にとっての永遠のバイブルとなっています。(カッコよすぎな言い方でごめんなさい)夫婦二人で旅行する、というのも私にとっては憧れです。旅に出たくなったら、まずはこの本をオススメします。
マニアックな旅のガイド本 旅行が好きなのでよく旅行記などを読むが、大抵はさらりと旅の日程や乗り物の事、街の様子で終わってしまうものが多い。でもこのバックパッカーパラダイスはとにかく引き込まれて一気に読んだ。面白い!行く場所もマニアックだし泊まる所も安宿で旅の良い面も悪い面も怖い事もぶっちゃけているところがイイ!漫画仕立てになっているのが特にいいです。「さいとう夫婦と一緒に旅をしている感覚」と他のレビューに書かれているが私も同じような感覚になれた。彼らのように強行軍にはなれないけれど、いつか夫婦で世界のあちこちを旅したいと夢が広がった。
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[ 文庫 ]
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ロビンソン・クルーソーを探して (新潮文庫)
・高橋 大輔
【新潮社】
発売日: 2002-06
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,872円〜
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・高橋 大輔
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カスタマー平均評価: 5
ノンフィクション 小さい頃から馴染みのロビンソンクルーソーが実在したとは!
作者のバイタリティーにも感心しました。作者とは同年代ですが
少年達に読んで欲しい一冊です。(心が少年の大人にもお薦めです。
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[ 単行本 ]
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カナカナのかわいいロシアに出会う旅
・井岡 美保
【産業編集センター】
発売日: 2008-04
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
Amazonポイント: 14 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 980円〜
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・井岡 美保
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カスタマー平均評価: 5
ロシアにいきたくなる 北欧や東欧、かわいい雑貨の本はたくさん出ていますが、その中でも特におすすめの本。
デザインされた「商品」ではなく、あくまで生活に根ざした、生活を彩るものたちの可愛さに焦点をあてた著者の視線が、クールでお洒落な商品にちょっと疲れた心に染み入るような優しさを与えてくれます。
ロシアという不可思議な国が一気に身近に感じられます。
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[ 単行本 ]
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52%調子のいい旅
・宮田 珠己
【旅行人】
発売日: 2003-06
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
Amazonポイント: 13 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 258円〜
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・宮田 珠己
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カスタマー平均評価: 5
旅エッセイ 宮田さんの脱力系旅エッセイ、自分に調子いい事ばかり書いてあるが、実は・・・色んな事に
チャレンジ精神が旺盛な方だと思いました。うらやましばかりです。
本棚に一冊。 何回読み返してもふはははと笑ってしまう。
心行くまで旅がしたいと脱サラしたゆるーい作家がゆるーく旅するんだけど、なぜかゆるく終われない、そんなお話が満載。
本棚にしまっといて、ちょっと笑いたくなったら取り出す一冊。
脱力系の本領発揮 決して勇猛果敢なアドベンチャラーにあらず。発作が起こるまま,どうってことない旅を重ねてるんだけど,なぜか,すちゃらかちゃっちゃっちゃの事態がわき起こる… そんな彼の旅の日常こそをかしけれ。 また,宮田氏は日本語のしかも,ありふれた日常語の使い回しがすごく巧みで,センス抜群。もしかして教養に裏打ちされてんのか? そんなこんなで一気に読ませます,脱力させます。読んで何を得するわけじゃないが,リラックスできること,この上なし。他に何か望むことある? (真に人を脱力させる文章って,肩を凝らせる文章より遙かに難しいものなのね)
タマキングワールド全開。 ある時は発作をおこして遭難しかけた彼女のいない若い男性、 またある時はいつのまにかジェットコースター評論家。 実は将来の夢は「冒険家」・・・。 またまたタマキングパワー炸裂の爆笑エッセイ集。 大笑い必至。 一度も笑わずにこの本を読み終えることができたら、 拳を突き上げ、「エイドリアーン!」と叫んでもよいくらいの快挙(!?)です。 日常に疲れたあなた、 インドでほどよく豪遊したいあなたにも、 おすすめの一冊。 キーワードは、今回も全力でリラックス。
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